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理想の婚活 スパダリ医師(ドクター)の過保護な溺愛

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書籍紹介

君の全部を、僕にちょうだい

自分に自信がなく、婚活もうまくいかない千紗。偶然出会った医師・一ノ瀬の提案でデートの練習をすることに。会うたびにときめく心、甘く解される身体。「感じるの、上手になったね」触れられるだけで蕩けるほど感じてしまい、あくまで“恋人ごっこ”だということを忘れそうになる…。切なさに苛まれる千紗を、一ノ瀬はぎゅっと抱きしめて――!? 超じれキュン・極甘ラブ!

ジャンル:
現代
キャラ属性:
インテリ
シチュエーション:
甘々・溺愛 | 玉の輿・身分差
登場人物紹介

一ノ瀬壮馬(いちのせそうま)

四葉総合病院の小児科医。父親が総合病院の医院長をしているエリートだが気さくな性格。バーで会った千紗の悩みを聞き、デートの練習相手になってくれると言うが……?

鈴原千紗

ごく普通のOL。自分に自信がなく、婚活を続けるものの、全くうまくいかない。そんな中立ち寄ったバーで一ノ瀬に会い、話の流れでデートの練習をすることになり……。

立ち読み

「いいよ……千紗ちゃん、感じるの、上手になったね」
 千紗は背中を精一杯仰け反らせて、小さく首を左右に振った。
 短くしたばかりの髪が揺れて、毛先が顎に触れる。
 一ノ瀬は膝の上に乗せた千紗の身体を片手で支えながら、再び胸の先を口に含むと、唾液を絡めてじゅくじゅくと舐めしゃぶった。
「ぁ……っ、ぁあぅ……っ」
「ほら……さっきいったばっかりなのに、ちゃんと、硬くできてる」
 あやすように背中を撫でられる。同時に乳首を舌と指で扱かれて、身体がびくびくと跳ねた。
「ぁあっ……! も……だって、壮馬、さんが……」
 都心にある一流ホテルの客室。うっすらと滲んだ涙で、部屋全体が歪んで見えた。庶民の千紗にとって馴染みのない豪奢な内装は、彼と同じくらい遠くて寂しい。カーテンの向こうは完全に日が落ちているけれど、遠くのビル群の明かりのおかげで、楽しげに微笑む彼の顔が見えた。
「撫でてあげてただけで、また発情しちゃったのは、千紗ちゃんでしょ。あと一回、がんばろ? こんな女の子の匂いさせたまま、家に帰せないよ」
「あぅっ……!」
 充血しきった乳首を、硬さを確かめるように摘んで捻られる。全身に甘い痺れが走って、全てを彼に委ねたくなって──この行為の目的を、うっかり忘れそうになってしまう。
「ほんと上手……気持ちいいの、すぐ覚えて、反応して」
 小児科医である彼の褒め方は、診察中に子供に話しかける時と全く同じだった。それが恥ずかしくていたたまれないのに、煽られるたび、身体はぐずぐずに蕩けていく一方だ。
「あ……壮馬さん、そっちは、もう……」
 一ノ瀬の手が、いつの間にか臍の下を辿って、熱く濡れそぼった下着の中に滑り込んでくる。逃げようと身動いだつもりで、でも幾度も達して痙攣を繰り返した身体はいうことをきかない。
「んー? 駄目なの? ちゃんと出来てるよ……ほら、さっきよりくちゅくちゅ音がしてるの、聞こえるよね?」
「あっ……ぁあ、……っ!」
 千紗は耐えるようにぎゅっと膝に力を入れたけれど、一ノ瀬の腹部をきつく挟む形になっただけだった。泣きそうな顔を見られたくなくてしがみつくと、今度は耳元で囁かれてしまう。
「ちゃんと気持ちいいって感じられて、いい子……」
 指先で秘所を前後左右に撫でられて、複雑な襞の隅々まで愛液を広げられると、腰が自然と迫り出してベッドが軋む。
「ん……ふふ、どうしたの?」
「ぁ……わ……から、な……勝手に……」
 顔が熱い。情けなく上擦った声が、広くて心細い部屋の中に溶けて消えていく。
「もうこれは覚えたから……次の、もっと気持ちよくなれるのが、欲しいのかな」
「っ、ち……ちが、」
 もう距離を置きたいのに、休みたいのに、縋りついていないと今にも倒れてしまいそうだ。
「あんなに教えてあげたのに……違わないよね? 素直に期待していいんだよ。また可愛いところ、見せて?」
 これ以上恥ずかしいことを言われたくなくて、だから首を横に振った筈なのに、「いい子だね」と陰核を摘むように擦られた。
「あっ! っ、や、ぁあ……!」
「あれだけいったのに……こっちもまた、こりこりに出来てる。ぬるぬるで……逃げちゃって、うまく擦ってあげられないけど……気持ちいい? 今日いっぱいしすぎて、もうこんなのじゃ足りないかな?」
 陰核に触れた指の動きが、容赦なく早まる。芯の上から包皮ごと擦られて、甘い痺れに犯されながら、千紗は泣き喘いだ。
「あ、っ、あっ、ぁっ……、も、これ、いじょ……こわ、こわく、なっちゃ……っ」
「大丈夫、怖くないから……今まで一人で頑張ってきた分、いっぱい気持ちよくなっていいからね」
 耳元で洗脳するように囁かれると、本当に愛されている気がしてしまう。彼はいつだって全てを受け止めて、千紗らしくいられる場所に導いてくれる。だからこそ彼を頼ったのに、こんなに駄目になってしまった。
「千紗ちゃん……大好きだよ」
「やぁ、ぁ……」
 甘い囁きに胸が軋んで、涙が溢れる。
 それが本心なら、どんなによかっただろう。
 でも、絶対にありえない。
 だって彼は──。
「ほら、千紗ちゃんも……好きって言って? 今だけは、僕と恋人なんだから、相手を喜ばせる練習しなきゃ……一番気持ちいいの、またお預けにしちゃうよ?」
 男性の前で緊張してしまう千紗が、自然に振る舞えるように──婚活がうまくいくように、付き合ってくれているだけなのだから。

 

 

 

「お前、女のくせにさぁ──」
 それが、鈴原千紗に初めて出来た恋人の口癖だった。
 小学校も中学校も一緒だった幼馴染。お互い言いたいことを言い合える。その中の一つ。だから深刻な意味はないと思っていた。でも。
「もうちょっと、女らしい格好してこいよ」
 彼が言うのがどういう格好なのか、高校生になったばかりの千紗にはわからなかった。
 デートでは、自分で思う精一杯の“可愛い格好”をしていたつもりだ。毎回、鏡の前で一時間以上服を悩んだ。でも確かに、カジュアルな動きやすい格好が好きだった。いかにも女子らしい柔らかいピンク色や、レースやリボンやビジューがついていたりするのは、見てる分にはときめくけれど、いざ自分が着てみると、どうもぴんとこない。
 それでも、初めての彼氏だったし、格好良かったし、恋人なら期待に応えなくちゃと思っていた。
 だからバイトして貯めたお金を服に注ぎ込んでデートに行くと、今度はこう言われるのだ。
「そんな、脚出すなよ、女のくせに」
 そう言われた時、千紗はいつも、「あはは、そうだね」と笑って返していた。お互い思春期だ。人目が気になる気持ちはよくわかる。それに、告白してくれたのは彼の方。自分を好きだから、もっとよく見えるように言ってくれているに違いない。
 だから、少しずつ傷ついて、見えない何かを奪われているとは、これっぽっちも思っていなかった。
 確か、クリスマスだったと思う。
 初めて彼の家へ招かれて──やっと少し、馴れてきたキスをして。
 それ以上のことも、ちゃんと予測していた。そういう流れになった時も、強要されたわけではなく、自分で覚悟を決めて服を脱いだ。緊張したけれど、まだその時は、ほんの少しの勇気で、そうできたのだ。
 だって──それで終わりになるなんて、思ってもいなかったから。
「……お前の身体じゃ無理、たたねーわ」
 ぎこちなく身体を触った後、彼は強張った顔を逸らして言った。もちろん聞いた。「何で?」と。泣きながら。
 たった半年ほど付き合った彼。昔の自分にアドバイスできるなら、言ってやりたい。さっさと別れた方がいいよ、と。
「だって女のくせに、全然可愛くねーんだもん」
 それが、千紗の二十八年の人生の中で、最初で最後の恋人だった。

 

「……風邪か夏バテ? 本当ですか? もっとちゃんと、検査とか……!」
 鈴原千紗は、担当医に食って掛かった。
 聴診器を首に掛け直した若い医師は、長い首を斜めに傾けて微笑んだ。袖を通しただけの白衣の胸元には、『一ノ瀬』と書かれたプレートが引っ付いている。
 四葉総合医院、小児科診察室。
 目の前の男性が、医師であることに間違いはない。
 けれど、甥っ子の急な発熱に動転し、部屋着のまま大病院に駆け込んだ千紗は、どうもこの経験の浅そうな男を信頼する気になれなかった。
 とはいえ、男性相手にこんなに強気に出られたのは、あくまで彼が“医者”として存在していて、千紗自身、酷く動転していたからで──もし平時に、何の肩書きも挟まず異性と向かい合っていたら、とてもこうはいかなかっただろう。
「うーん、水分や塩分はちゃんと摂ってるんですよね。微熱の他に、気になる症状があったりしますか?」
 取り乱している千紗を宥めるように微笑みつつ、男は問診票の挟まれているバインダーを手に取る。
「えっと、今思うと……そう、昨夜少しだけ、咳をしてたんです。あと、食欲も少し減ってるみたいで」
 千紗は感情を抑えようと、白衣の胸ポケットに刺さったボールペンに意識を集中させた。梨を模った、ご当地キャラクター付きのものだ。なんだか、見ていると余計にイライラしてくる。視線をスライドさせると、白衣の下のスクラブは幼児向けの動物のキャラクターがプリントされ、デスクには細々とした食玩やぬいぐるみが並んでいる。
 どれも小児科医として、子供を怯えさせない為の配慮であろうことはわかる。
 わかるけど──本当に、こんな若い先生で、大丈夫なの?
 大事な甥っ子に、万が一何かあったら──。
 見目からして、おそらく二十代後半。千紗とそう変わらないだろう。クラシックフレームの眼鏡に、ツーブロック。年齢なりの落ち着きは感じるものの、白衣や聴診器では覆いきれない、無邪気さに似た、今風の若者感が滲んでいる。
 つまり、全っ然、医者っぽくない。
 紹介状がなくてお金はかかるけど、大きな病院なら間違いないと思ったのに──。
 見た目で判断してはいけないとわかっているし、自分が患者の時、どのくらい経験を積んでいそうな医師か、なんて値踏みしたことはない。
 でも、今日ばかりは気にする理由があった。甥っ子、大翔の親である妹夫婦は今、夏季休暇を利用して遅いハネムーンを楽しんでいる。『子供を預けて旅行なんて申し訳ない』と遠慮していたけれど、母と千紗で、『結婚してずっと働きっぱなしだし、思い出作りは大切だから』と言って強引に送り出した。だから、預かっている間に子供に何かあったら、大変なことだ。
 そんな事情など露知らず、若い医師は問診票を机に置くと、いかにも子供好きしそうな人懐っこい笑みを浮かべて、膝に肘をつきながら四歳の少年に話しかけた。
「大翔くん、どっか、苦しい?」
 人見知りの大翔は、微熱で気怠げにしているにもかかわらず、はっきりと首を横に振る。
「うそうそ……大翔、ちゃんと言わなきゃ駄目だよ、ほら、さっきも車の中で、すごい苦しいって言ってたでしょ?」
「……でももう、平気、」
「えぇええ……?」
 何で子供って、こうなるんだろう? わがままを叶えてあげようとすれば、次の瞬間には全然違うことに興味を持っていたりするし、全っ然わからないよ──。
「うーん、お母さんに甘えてたのかな? やっぱり、少し様子を見ましょう。微熱が出たのも、今朝だけなんですよね?」
「そうですけど、もしかしたら私が気付かなかっただけかもしれないですし……あの、何かお薬とか」
「この程度なら、ゆっくり休んで、自然に治るのを待つ方がいいかと思います。今は熱も下がってるみたいですし」
「下がってるって。だってさっきも、三十七度……」
「子供だと、平熱の範囲ですからね。時間帯によっても変わりますし、お母さんとしては心配かもしれませんが……」
 私はお母さんじゃない、と言いたかったけれど、今の問題はそこではない。
「休むだけで、本当に治ります? もし何かあったら……それにほら、ずっと、ぼーっとしてますし!」
 一ノ瀬医師は、眼鏡の奥で二度瞬いた。それから再び屈み込み、大翔の頭をくしゃくしゃと撫でて、首を傾ける。
「そりゃあ、少し疲れてたりしたら……ねぇ? 早く帰って、横になりたいよね?」
 大翔は恥ずかしがって千紗の方へ寄ると、顔を半分隠して斜めに見上げた。
「早く、外で遊びたい」
「ええ? 外、あっついのに? もう少し様子を見て、落ち着くまでは、ちゃんとお母さんの言うこと聞くんだよ? できるかな?」
「……はい」
「いい返事。いい子だね」
 一ノ瀬に頭を撫でられて、大翔は診察室に入ってはじめてはにかんだ。
「元気になったら、お外で何するの? お父さんと一緒に、サッカーとか?」
“お父さん”という言葉からパートナーを連想して、千紗の意識は一瞬、診察室を離れた。
 なんの悪気もない言葉だ。
 でもこの三年、延々と結果の伴わない婚活を続けている千紗は、息苦しさを覚えた。
 医師の左手を盗み見る。
 白衣の袖から覗く、スチール製のメンズウォッチ。
 視線を滑らせると、薬指に指輪はなかった。でもきっと職業が医師というだけで、いくらでも女性が寄ってくるだろう。自分のようなどこにでもいる、いつでも替えの利く事務員とは、きっと違う。
 いつからだろうか。歳の近い人に出会うと、男女関係なくつい左手を確認して、『まだ私も大丈夫』と安堵したり、『もう手遅れかも』と焦ったりする、最低な癖がついてしまったのは。
 わかってるのに。人と比べたところで、なんの意味もないって。
 でも──。
「ねえ、千紗ちゃん、診察終わったって」
「あ……」
 大翔に袖を引っ張られて我に返る。パソコンに向かってカルテを入力していた若い医師が、千紗を見て瞬いた。大翔が“お母さん”と呼ばなかったことに、違和感を覚えたのかもしれない。
 今更説明するのが面倒で、千紗は立ち上がった。
「わかりました、様子を見ます。でも、もしよくならなかったら……」
「ええ、もちろん。悪化したり、また熱が上がったりしたら、いつでも来てください」
「あの、その時は──別の先生が担当になるんですか?」
 そう聞いた理由は、もう少し経験豊富そうな、別の先生の方がいいなという、指輪の確認以上に失礼な期待からだった。けれど。
「えっと、月、火、木に外来を担当してるので、その曜日に来ていただければ、僕が診ますから、安心してくださいね。大人も暑さでバテる時期ですから、お母さんも休める時に、ちゃんと休んでください」
 眩しい笑顔で答えられて、千紗は感情的になってしまった自分を恥じた。当然だけれど、彼は本当に真摯に診察をしてくれたのだ。
 気まずい思いで診察室を出ようとすると、
「お母さん、バッグ、忘れてます」
 自己嫌悪のせいか、うっかり籠に置いたバッグを忘れていた。
「あ、そのキャラクター、僕も好きです。お嬢さんもいらっしゃるんですか?」
 コットンのトートバッグに印刷されたイラストを指差される。母親が懸賞で当てて、近所に買い物や散歩に行く時に使っているものだ。目に馴染みがありすぎて、だから指摘されて久々に、女児向けのキャラクターが印刷されていることを思い出した。
 それで──今更気付いてしまった。
 シャツもパンツも、部屋着のままだ。
 その上、完全なるノーメイク。
 しかも炎天下、駐車場から大翔を抱えて走ってきたせいで、汗だく。
 医師は、人のいい笑顔を崩さない。しかも冷静になってよく見ると、彼の顔はものすごく整っていて──並以上に、いい男だった。そのせいか、白衣もスクラブも、取ってつけたコスプレのように浮いている。
 全身から、どっと汗が噴き出した。
“医師”として接していたから緊張せずに不安をぶつけられたものの、“異性”として見てしまった瞬間──高校の、あのクリスマスの夜から続いているいつもの緊張に包まれて、千紗は逃げるように診察室を後にした。

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