溺愛攻防戦! 強引で一途なエリート社長に結婚を迫られています!?

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- 本販売日:
- 2018/10/04
- 電子書籍販売日:
- 2018/10/04
- ISBN:
- 978-4-8296-8353-8
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お前がイエスと言うまで求愛をやめない!
「俺の子を生んで、育ててくれ」スーパーゼネコンの御曹司社長・行貞に口説かれた笑美。彼は、笑美が働いている保育園に立ち退きを迫る憎い相手のはず……!? 「俺が好きだろ?」普段は強引なのにキスは優しくて。膨らみを慈しむように揉まれれば下腹部が切なく疼き、まっすぐな熱情に蕩かされていく――。最悪の出会いから最高の結婚へ! 奇跡のようなスイート☆ラブ!

榊行貞(さかきゆきさだ)
スーパーゼネコンの御曹司で、不動産会社の社長。笑美の働く保育園に立ち退きを迫っているが、保育園で甥の面倒を見てもらっているうちに、笑美に惹かれ……。

牧田笑美(まきたえみ)
駅ビルにある小さな保育園で働いている保育士。明るく元気で子供が大好き。行貞とは保育園の立ち退きを巡って対立中だけど……?
額と額が、コツリと当たる。
「なあ、名前で呼んでくれないか」
二人しかいないのに、内緒話みたいに小さな声で言われた。
「……行貞」
「もう一回」
チュッ、とリップ音を立ててこめかみに口づけられた。
「行貞」
今度は鼻に。
「もっとだ」
「ゆき、さ──」
言い終わる前に彼の唇で唇をふさがれた。頬に当てられた手が熱い。彼の舌は、さっき食べたケーキとシャンパンの味がかすかにした。
舌の表面を擦られ、吸われ、甘く噛まれる。息が苦しくなるような長い口づけをしている間、行貞はずっと愛おしげに笑美の顔を撫でていた。
「笑美」
いい声で名前を呼ばれ、脳がとろける。
行貞の声も、重さも、舌も全部気持ちよくて、これはもう、そういうことなのだろうといよいよ観念した。
「俺のこと、好きか」
違うとは言わせないという感じで行貞が尋ねてきた。
「好き……」とあっさり認めてしまうのもなんだか悔しい気がして、つい付け足す。
「──なような気がする」
「おまっ……」
行貞が脱力して笑美の上でべちゃっと潰れた。重い。行貞の後頭部をぐしゃぐしゃと掻き混ぜて笑美は笑った。
「これで、同じこと言われたときの私の気持ちがわかったでしょ」
「くっそー!」
行貞は悔しそうに言ったが、目元は笑っていた。
「笑美」
「うん」
「好きだ」
「……うん」
さすがにもうその言葉を疑うことはなかった。自分を見る目も、触れる手も、名前を呼ぶ声も、雄弁に彼の気持ちを伝えてくる。
解決していない問題は山積みだし、たくさんの従業員の生活を背負っている行貞が、笑美とこうなったからといってにこにこ園に温情をかけるようなことはしないだろう。
二人の未来が明るいとは思わなかった。それでも、今の「好きだ」という気持ちが嘘じゃないなら、それでいい。
唇がふやけそうなくらいしつこく唇を求められ、だんだん彼と自分の境界が曖昧になる。粘膜同士で触れ合ったときの強烈な一体感を知ったことで、世の中の恋人たちがどうしてそろいもそろってキスしたがるのか、ようやく理解できた。
「んうっ……!?」
むにゅっと胸を直接揉まれ、笑美はびっくりして目を見開いた。
キスに夢中になっている間に、いつのまにかカットソーは肩の辺りまでめくり上げられ、ブラは引き下げられていた。中途半端に脱がされると、裸よりいやらしい気がして、急に恥ずかしくなる。そのうえ、行貞はじっくり観察するような目で間近から乳房を見つめているではないか。
「あ、あんまり見ないで……」
「嫌だ、見る」
笑美は意地悪なことを言う行貞の目を両手でふさいだ。
「おい、見えないって」
「だから見ないでってば」
「しょうがねえなあ……」
笑美に目をふさがれたまま、行貞は舌を伸ばした。
べろりと乳房の突端を舐められ、笑美は「きゃあっ!?」と悲鳴を上げて背中をのけぞらせた。
「な、何すんのよっ」
「舐めないでとは言われてない」
にやりと笑って、何度も舌で膨らんだ乳首を転がしてくる。ピリッとした刺激が先端から胸の奥まで流れ込んでくるようで、笑美はじっとしていられなくなる。
「あっ……ん、やっ……はぁ、あぁっ……」
それは自分の口から出たとは信じられないくらい甘えた声だった。自分が知らない自分を暗がりから無理やり明るいところへ引っ張り出されているようで、少し怖い。
笑美はぐっと下唇を噛んだ。しかし乳首の根元をカリっと噛まれ、その状態で先っぽをレロレロと舌先で刷かれてはとても黙っていられず、さっきよりもっと派手に喘いでしまうことになった。
「あはぁっ……! ひゃんっ、あっ……やっ、そこっ……んああっ!」
「お前、声可愛い」
怒ったような声で言って、行貞がぎゅううっと抱き締めてきた。また唇を重ねられる。息が上がっているから苦しい。笑美は彼の腕の中でもがいた。
「……ん?」
太股の付け根辺りに、何やら硬いものが当たっている。少し考えてそれが何か察し、動揺した。男性の反応としては普通のことなのだろうが、この前の車の中とは違い、お互いの体が密着しているから生々しくわかってしまう。
「ねえ……何か当たってるんだけど」
「当ててんだよ」
ぐりぐりと腰を押し付けられ、どうしていいのかわからなくなる。
これって、中に骨とか入っているものだったろうか。保健体育で習ったことを忘れ、そんなことを思ってしまうくらいに、当てられているものは硬い芯を持っていた。
「……怖いか?」
よっぽど怯えた顔をしてしまっていたようで、行貞が心配そうに言った。
「怖いっていうか……物理的に不安」
「なんだって?」
「こういうのが入るようには、できてないんじゃないかと思う」
「……大丈夫じゃねえか?」
「絶対?」
「たぶん」
「たぶんって!」
「わかった、絶対大丈夫にする」
するって、どうやってするんだろうと思ったら、スキニーパンツごとショーツを下ろされ、抵抗する間もなく足から引き抜かれてしまった。
「やっ……ちょ、ちょっと!」
太股をぐいっと持ち上げて割られ、煌々と明かりのついた室内で一番大事なところをさらけ出す格好になってしまった。恥ずかしさが突き抜けて、笑美は一瞬気が遠くなった。羞恥は、胸を見られたときの比ではなかった。
「……すげえ」
行貞が呟いた。
すごいって、なんだ。すごいヘンな形なんだったらどうしよう。
人と比べたことなんてないから、自分のそこの形状が普通なのかどうか笑美は知らなかった。知らないから、不安になる。
「すげえ、なに?」
「すげえ濡れてる」
指で触れられ、ぴちゃり、と濡れた音がした。
「んっ……!」
優しく触れられているはずなのに、体の芯をぎゅっと掴まれたような、鋭い感覚が走った。

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