嫌われ花嫁なはずなのに、なぜか熱烈に愛されています!? 御曹司社長とあますぎる新婚生活 3
第三話
思えば、湊士はなぜ「夕方の四時ごろに迎えに行く」などと言ったのだろう。
今日は平日だ。普通の会社員なら夕方四時はまだ仕事中だろう。
菜々花の会社がフレックスだったからなんとかなったものの、それがなかったら早退やむなしではないか。
湊士が菜々花の仕事や会社を知っているとは思えない。そんな関心を持ってもらえる対象ではないし、だいいち興味もないだろう。
もしかしたら、菜々花は無職だとでも思っているのだろうか。
その可能性は高い。あんな無能な女、雇用する会社などあるはずがないと思っているのかもしれない。
湊士のことだ、四時というからには、時間きっかりにスマホの着信が不穏な音楽を流しはじめるに違いない。
あの音楽をオフィスで流すのは忍びない。
よって、菜々花は十五時五十五分に会社を出た。
五分歩けば会社からだいぶ離れる。ちょうど近くのコンビニあたりまで行けるはずだから、店の前で応答してもいい。
(迎えって、家に来るつもりなのかな。そのあたり聞いてなかったな)
ひとまず電話がきたら、これから帰るところだと伝えよう。待たせてしまうが仕方がない。
家に帰って準備をするというところまで頭が回っていなかった。それを素直に謝って急いで帰ろう。
「どこへ行くんだ?」
「帰るんですよ。急がなきゃ」
反射的に答えてハッとする。知った声だったので応じてしまったが、ここにいるはずがない人の声、──湊士の声だ。
「俺がここにいるのに、どこに帰るんだ」
「ひえっ!」
思わず悲鳴にも似た声が出た。車道の路肩に停まる黒いベンツ。車体に軽く寄りかかり腕組みをする絶世のイケメン。
(ま、まぶしいっ! なにこれ、なんかの撮影!? なんか後光が射してない!? あっ、もしかして夢かな?)
まぶしさから目をそらすよう顔を背け、手を顔の前に翳す。願わくば、あまりにも湊士のことを考えていたから幻を見ているのだと思いたい。
「菜々花」
「はっ、はいっ」
(幻がしゃべった! 幻聴! 幻聴!)
「今日の仕事は終わらせたか?」
「へ? ……あ、はい、一応は」
「お疲れさん。では、乗れ」
湊士手ずから開けたのは助手席のドア。菜々花は確信する。やはりこれは夢だ。
(ありえない)
会社の近くまで迎えにきているとか、仕事をねぎらってくれるとか、車のドアを開けてくれるとか、それも助手席に乗せてくれようとしているとか。
──そんなこと、あるわけがない。
「早く乗れ。時間がもったいない」
「はいっ」
しかし幻だろうと湊士である。逆らうことなどできない。うながされた助手席に座り、ドアが閉まるとおそるおそるシートベルトを引く。
金具がはまる小気味いい音。心地よいベルトの圧迫感。恐れ多いほど座り心地のいいシートに萎縮する。そして運転席に湊士が座ったとたん、一気に高級感がアップした。
(湊士さんが運転する車の助手席に座ってるとか、ありえない、ありえない、ありえないっ!)
現実を認めない思考が行き着く先は「やっぱりこれは夢」という逃げ場所である。しかしそれを、湊士はひと言で破壊する。
「言っておくが、夢じゃないからな」
まるで心を読んだかのような言葉に驚き、目を見開いて彼を見る。
「菜々花は、昔からなにかというと『夢みたいです』が口癖だった。誕生日にプレゼントをしても、勉強を教えてやると言ったときも、屋敷の中庭でお茶をしているだけでも喜んで……」
「す、すみません……」
思いだしてみればそうだった。菜々花を嫌う前の湊士はとても優しくて、菜々花にとっては大好きな王子様だった。
彼と一緒にいられること、話しかけてくれること、笑いかけてくれること。すべてが嬉しくて、夢のようだったのだ。
「ですが昨日から、……湊士さまがわたしに話しかけてくれていること自体、信じられないんです。今も、一緒にいるなんて……夢みたいで……」
「夢ではない」
肩を掴まれ、ハッと顔が上がる。その瞬間、──唇同士が触れた。
「これが、夢の感触か?」
目と鼻の先に見えるのは間違いなく湊士の顔で、だとすれば今触れたのは……。
(湊士さんの……くちび……)
ボッと、いきなり顔が熱くなる。きっと真っ赤になっているだろうし、みっともないから顔をそらしたいのにそらせない。
それは、湊士に問いかけられているのに答えないまま顔をそらすとか「この罰当たりが!」、という遺伝的に擦りこまれた従属心のせいだ。
「それは、……あの、わかりません……」
「わからない? なぜ?」
「……したことが……ありませんので。夢なのか、現実なのか……」
「昨日もしただろう。触れただけだが」
「そっ、それ以外にしたことがありませんのでっ。昨日のだって、夢だと……」
「ふうん」
湊士の口角がニヤリと上がる。ただならぬ雰囲気に反応して、ビクッと背筋が伸びた。
「それなら、現実だと身体が覚えるまでキスすればいいのか」
「な、なん、なんというお戯れをっ、落ち着いてください、湊士さまっ」
目をそらせないせめてもの抵抗に、両手を顔の前で広げ湊士の顔を遮る。しかし彼に両手首を掴まれシートの横に押しつけられて、無駄な抵抗に終わった。
「落ち着いている。だいたい、妻にキスをしてなにが悪い」
(つ、つつ、つつつ、妻ぁぁぁっ!?)
感情がパニックだ。これが夢ではないのなら、花京院湊士さまのご乱心としか思えない。
しかし、ここで彼のご乱心を受け入れるのも問題ありだと思う。たとえ人通りのない道でも、ここは公道であり、それも車の中だ。
「ま、まだ、まだ妻じゃありませんから、悪いですっ! 落ち着いてくださいっ!」
理性を振り絞り、お手討ち覚悟で顔をそらす。菜々花の必死さが伝わったのか、すぐに手首が解放された。
わかってくれたのだろうか。まさか菜々花の言うことを聞いてもらえるなんて、夢のようだを通り越して感動だ。
運転席に座り直した湊士は、シートベルトを引き肩を上下させながら息を吐く。
「わかった。確かにまだ入籍前だ。──入籍したら、しても悪くないってことだな」
ハッとして顔を向ける。視線だけをくれていた湊士と目が合い、……不敵な笑みをこぼされた。
(なんですか……。なんですかその笑いかたっ)
不穏なものを残したまま車が走り出す。なんとなく、もう「夢に違いない」で逃げられる状態ではない気がしてきた。
信じられない気持ちでいっぱいなのは変わらないが、湊士の車の助手席に座っているのも、これから入籍というイベントが待っているのも、湊士にキスをされたのも、全部現実だ。
軽く触れただけのキスではあったが、あまりにも刺激的だった。
触れ合ったときの感触が、そのまま唇に張りついているようで、消えてくれない。
考えているとまた顔が熱くなりそうで、菜々花は両手で頬を押さえる。挙動不審に思われるのも嫌なので、気になっていたことを控えめに口にした。
「あの……湊士さま、お聞きしてもよろしいですか……」
「なんだ? これから行くところか? まず婚姻届を書く。とはいっても、ほぼ記入済みなのであとは菜々花が名前を書くだけだ」
「あ……そう、なんですか……」
さすが用意がいい。昨日の今日なのに、すでに婚姻届の用紙を用意してあるようだ。
どこかのカフェにでも行って書きこむのだろう。菜々花が名前を書いて、それを区役所に提出しに行くというところか。
「教えてくださって、ありがとうございます。湊士さまは、なぜあそこにいらっしゃったのですか?」
「あそこ? 菜々花の会社の横か? 四時に迎えに行くと言ってあっただろう。四時に仕事を終えて後片づけをしてから出てくると思っていたから、四時は過ぎるだろうと思っていたのに五分早く出てきた。そんなに早く俺に会いたかったのかと、ちょっと気分がよかったな」
「どうしてわたしが勤めている会社を知っているんですか!?」
あまりの驚きに声が大きくなる。湊士のセリフ半分ほどで叫んでしまったため後半なにを言っていたのかがわからなくなってしまったが、それよりも菜々花の勤め先を知っていることが驚きだ。
「逆に、なぜ知らないと思っているんだ?」
「それは……」
────だって湊士さんは、わたしのこと嫌いだし興味なんかないし……!
「ずっと、お話ししていませんでしたから……」
本音は心の裡で叫び、もっともらしい理由をつける。
「話していなくたって、茂彦さんから話は伝わってくる。進んだ大学も知っているし、花屋でアルバイトをしたのも知っている。今の仕事をするきっかけになったことも」
「それだから、フラワーカフェのことも知っていたんですね」
「ああ。フラワーショップ併設のカフェだそうだな。フローラデザイン企画はフレックスだし、デザイナーやコーディネーターには在宅勤務も認められている。副業に規制はないから店を持っていても問題はない。フラワーショップ側に自分のアトリエを置いて、カフェは人に任せる感じかな。花を見ながら優雅なひととき。いいんじゃないか」
とっさに出そうになった言葉を呑みこむ。口を半開きにしたまま湊士の横顔を見つめた。
なぜそこまで知っているのだろう。会社の情報は茂彦から伝わっていたとしても、フラワーカフェに対する想いは口にしたことがない。
「観葉植物然り、花も然り、いいものだと思っていてもなかなか親しめない者もいる。そんな花や植物を身近に感じてほしい。花を見ながらお茶の時間を過ごして気持ちがやわらいだら、花に触れてみてほしい。もっと、花を身近な生活の一部にしてほしい。──そんなところだろう」
「……どうして……!」
呑みこんでいたはずの言葉が飛び出す。驚いたのだ。──あまりにも、菜々花の気持ちそのままを言葉にされたから。
信号で車を停めていた湊士の顔が、菜々花に向く。口角が上がるが、先ほどのような不敵な笑みではなかった。
「菜々花なら、そう考えるだろう?」
信号が変わり、湊士が前を向いて車が走り出す。菜々花も前を向き、へにゃっと助手席で脱力した。
自信を持って語られる、おだやかな口調。それは、まだ湊士が菜々花に優しかったころの声だ。
優しくておだやかで、凛々しい声。大好きなのに、与えられなくなってどれほどつらい気持ちになっただろう……。
予想外の展開に嗚咽がこみ上げる。しかしここで泣くわけにはいかない。菜々花はグッと息を詰めてそれを堪えた。
(わかんない。どうしてこんな、昔を思いださせるような態度をとるの。湊士さんは……貴方の期待に応えられなかったわたしのことなんて、嫌いでしょう?)
それなのに結婚なんてしてもいいのだろうか。
嫌いな女と結婚したって、メリットなんかないのに。
湊士に恋心を芽生えさせた菜々花が彼の婚約者候補になったのは、中学校に進んですぐだった。
湊士がかわいがっている幼馴染の女の子だから。というのが理由で、湊士の祖父が決めたのだ。
花京院コンツェルンの次期総帥として育った湊士には、複数の婚約者候補がいる。菜々花は十人目だった。
菜々花以外は社長令嬢や名家の子女ばかり。専属庭師の娘なんて、どう贔屓目に見たってただの数合わせか引き立て役でしかなかった。
それでも、婚約者候補の中で菜々花が一番湊士に構われていた。しかしそれは特別なことではなく、今まで候補ではなくたって一緒にいることが多かったのだから、ただの日常だ。
だが、当然、他の婚約者候補たちは面白くない。
通学途中に待ち伏せされて文句を言われたこともあるし、容姿や区立の中学校に通っているというごく普通の庶民ということで馬鹿にされたこともある。
たいていは聞き流した。確かに自分が湊士の婚約者候補だなんて分不相応だとわかっていたから、彼女たちが文句を言いたい気持ちもわかる。
婚約者候補の中に入れてもらっていたって、どう考えても本命にはなりえない立場だ。面白くなくて文句を言ってくる令嬢たちもすぐにそのくらいは理解するだろう。
なかなか嫌がらせをやめてくれない令嬢もいたが、とにかくスルーでやりすごしていた。
中学二年生になったとき、湊士に彼が通っている高校を勧められた。
湊士が通っていたのは偏差値高めのセレブ校で、大学までエスカレーター式に進級する仕組みになっている。もしも菜々花が合格して入学できれば、湊士は系列大学の二年生。
高校と大学の違いはあれど、同系列の学校だというだけでテンションは上がる。おまけに湊士が家庭教師を買って出てくれた。
『菜々花なら大丈夫だ。普段から勉強を見ている俺が言うんだから間違いない。俺と同じ学校だ。頑張ってみないか?』
湊士にそこまで言われて頑張らない手はない。自分と同じ高校を勧めてくれたうえに家庭教師にまでなってくれるのだ、張りきらないわけがない。
張りきったし、頑張った。学校の先生にも太鼓判を捺された。菜々花の努力を、湊士も喜んでくれた。
けれど……。
──菜々花は、合格できなかったのだ。
合格発表を湊士と一緒に見に行った。ふたりとも、間違いないという確信を持っていたのに……。
「ほら、だから言ったじゃありませんか。いくら湊士さんが目をかけていたって、しょせんはその他大勢でしかないレベルの子。そう、わたくしたちとはレベルが違う、学力も知性も品性も。合格なんかできるわけがない」
番号を見落としているのではないか、そう思って何度も合格発表を見返す菜々花のそばで、湊士に勝ち誇った言葉を吐いたのは嫌がらせを繰り返していた令嬢だった。
彼女の家は花京院家と取引銀行として深い繋がりがあり、本命候補だと聞いている。……本人から。
湊士が菜々花の受験を後押ししていることを当然面白くなく思っていて、合格発表がされている校門前に数名の令嬢を引き連れてやってきたのだ。
「湊士さん自ら手をかけてくださったのに、その期待を裏切った。なんて身の程知らずでひどい子なの。最初から自分には無理だとわかっていたでしょう? それとも、湊士さんの力でなんとかしてもらえるとでも思っていたの? そうね、そのくらいのことは考えそう」
まるで菜々花が、湊士のコネでなんとかしてもらおうとしていたと言わんばかり。一緒にいる令嬢たちもクスクスと笑っている。
「もういい。やめろ」
重い口調で湊士が発したひと言は、自称本命候補の令嬢だけではなく耳障りな嘲笑さえもピタリと止めた。
苦しげに瞼を伏せる湊士を見てドキリとする。恐怖にも似た不安で胸がざわざわして止まらない。
「菜々花」
「は、はいっ」
「運転手には言っておくから、先に帰っていなさい」
「先に……、湊士さんは……」
「彼女たちと話がある。今回の結果については、自宅にも結果が届いているころだろう。ご両親も、わかってくれる」
「はい……」
湊士の口調に温度を感じない。いつもはあたたかく感じる声が、今はとんでもなく無機質だ。
謝らなくてはと、とっさに思った。
令嬢が言っていたとおりだ。湊士自ら手をかけてくれたのに、菜々花はその期待に応えられなかった。「絶対に大丈夫だ」と太鼓判を捺してくれていたのに、彼の自信を裏切ってしまった。
湊士は令嬢に「校内のカフェで話を」とうながしている。なぜだかわからないが、今謝らなかったら二度と湊士に話しかけられなくなるような気がして、菜々花は慌てて口を開く。
「あの……、湊士さん……!」
歩きかけていた湊士が立ち止まる。こちらを向いた顔を見て、菜々花は血の気が引いた。
厳しい表情だった。勉強を見てくれているときの厳しさではなく、突き放すような冷淡な厳しさだ。
もちろん言葉なんか出ない。膝が震えそうになるのを、両足を踏ん張って必死に耐えた。
「早く行け」
ふいっと顔をそらし、歩きながら携帯電話で運転手に連絡を入れる。菜々花を送ってから戻ってくるようにとの指示だった。
背後にいた他の令嬢たちもクスクス笑いながら菜々花を追い越していく。くぐることを許されなかった名門校の門、そこに消えていく湊士と令嬢たち。
──完全な境界線を引かれてしまったような気がした。
もう、湊士にかかわってはいけないような、悲しい胸騒ぎが止まらなかった。
しかしそれは間違いではなかったのだ。
それ以降、湊士が菜々花にかかわろうとすることはなくなった。菜々花の前に現れることも、話しかけてくれることもなかった。
湊士を怒らせてしまったのだろう。
彼自ら、あれだけ気持ちをかけてもらったのに、菜々花はそれに応えられなかったのだ。
────湊士さんは、わたしが嫌いなんだ。
そう自分を納得させ、胸をあたたかくしていた想いを閉じこめる。
都立高校に進学し、国立大を出て、花にかかわる仕事がしたくて【フローラデザイン企画】に就職した。
初めてかかわった企画が小さなカフェの設計で、店内に花を配置したいというもの。
うるさくなりすぎず、カフェの雰囲気を大切にして、花で癒される空間が欲しい。そんなクライアントの要望に、菜々花は見事に応えた。
そのときから、いつかフラワーカフェが持てたら素敵だなと、小さな夢を持つようになったのである。
夢を夢で終わらせず、菜々花は少しずつ計画を進めていった。全体的な構想、コンセプト、内装のイメージ、外観とのギャップと統一性。
そして計画はほぼ完璧に仕上がってくる。イメージに合う物件を探したら、あとは夢のための貯金と相談して、足りないぶんの資金繰りを考えれば完成だった。
だがそんなとき、茂彦の体調が思わしくなくなり、夏彦の大学進学問題が大きくなる。
両親のことはおいおい考えていくとしても、夏彦のほうはそうもいかない。ひとまずカフェの夢は保留にして、貯めた資金はそっちに回そう。
そう考えていた矢先、十一年ぶりに、湊士から呼び出しがかかったのである。
なにか気に障ることをしただろうか。とうとう手討ちになるのだろうか。せめて夏彦の成人式までは生きていたかった……。
我が人生ここまで、と覚悟して呼び出しに応じた菜々花に、湊士は平然と言い放ったのだ。
「俺は、おまえと結婚することにした」
おまけに、菜々花が断れない条件を突きつける。
「結婚すれば、菜々花は花京院コンツェルン次期総帥たる俺の妻だ。遠藤の両親は一生安泰、弟も気兼ねなく大学へ行ける。おまけに菜々花が計画を進めているフラワーカフェも支援してやれる」
まさに、悪魔の囁き。
だいたい、一番にわからないのは、なぜ菜々花を選んだのかということ。
期待に応えられなかった菜々花に呆れて見限った時点で、婚約者候補なんてものからは完全に外れていたはずなのに。
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