二度目の恋は、甘く蕩けて 捨てられたはずの元カレ幼馴染みと溺愛結婚始めました 3
第三話
店に戻るころにはシャツの下は汗だくだった。
久しぶりにパンプスで走ったせいか、靴擦れした気もするし。
胸の奥に沈めたはずの古傷も疼く。
無事、お客様への謝罪と納品をすませたと報告すると、店長はほっとしていた。
「結城さんがいてくれて助かったよ……」
「今日の経費は請求しますからね」
「もちろんだよ。残業代もつけてね。でね、仲野さんのことだけど……結城さん、ちょっと指導してくれないかな」
「指導? ですか」
「うん。今日のミスのこともだけど、普段の態度とかね」
「でも私、販売員じゃないですよ」
「そこはほら、ふたり歳も近いし。独身で立場も近いでしょ。彼女、販売員のあいだでも浮いてるし、正直いって僕もあの子はちょっと……結城さんのほうがうまく指導できると思うんだよね。よろしく頼むよ」
指導といっても、仲野さんと業務が被らない私になにができるんだろう。店長の元を辞すと、ため息が漏れた。
ともあれ、今日のところは本人も帰ってしまったことだし、まずは自分の仕事をやらないと。
普段、向かうのはもっぱらパソコンの画面だ。主な業務は、経費処理に在庫や仕入れ管理など。
星見眼鏡店は、高級繁華街の表通りという抜群の立地にある。
個人経営ゆえに売り場面積は広くないが、輸入品も含めた豊富な品揃えや、ひとりひとりに合わせた細やかな提案も評判で、そこそこ繁盛している。
そんなわけで、私の業務も山積みだけど……こんなときこそアレの出番。
私は二階の事務所に戻ると、給湯室の共有冷蔵庫から輸入チョコレートを取り出した。
キャンディーのようなカラフルな包装を剥いて、ひと粒口に放りこむ。今日を頑張ったささやかなご褒美かつ、自分を鼓舞するために。
「って、『おひとりさま』の機嫌の取りかたがうまくなってる気が……」
――いいじゃない、それで。
そう思う一方で、ちょっとした敗北感を覚えるから厄介だ。今ごろ仲野さんは、恋人と一緒に過ごしているんだろうな。
ふと、なぜか拓巳の顔が頭に浮かんだ。
拓巳はただただ、眩しかった。
質のいいスーツをぱりっと着こなして、立ち居振る舞いには自信と余裕があった。車を運転する姿もサマになっていた。
再会でみっともなく動揺していたのは、私だけ。
「フったほうにとっては、元カノなんて過去の人だよね」
私はそそくさと自席に戻り、パソコンの起動を待つあいだにスマホを開く。
婚活パーティーの申し込み画面が目に飛びこんでくる。昨日フライヤーに記載されたQRコードを読みこんだところで、手が止まったんだっけ。
『いつまでも過去の恋を引きずっていたって、いいことはないわ』
真由子さんの声が耳を揺らす。私は「ですよね」とその声にうなずいて参加申し込みをすませると、チャットアプリで真由子さんにも伝えた。
うん、これでいい。
いい加減、古傷なんか意識してる場合じゃない。
仲野さんの一件はあったものの、ほかには大きなトラブルもなく週末がやってきた。
一度、店長がお客様から私的な連絡先を預かるという出来事があったようだけれど、意外にも仲野さんが引き受けてくれたとかで、突発的な業務が発生することもなく。
私は高級クルーズ船に乗りこむタラップの上で、週末の午後を迎えていた。
あいにく爽やかとはほど遠い七月のベタついた風が、潮の匂いを運んでくる。
綿あめのような雲が、ときおり頭上を流れていく。視線を地平のほうに向ければ、空よりも深い青の海が太陽の光を映してきらきらと輝く。
乗りこむべく見あげたクルーズ船は、そんな多彩な青に映える白が眩しくも気品のある姿をさらしていた。
今日はこのクルーズ船を借り切って、婚活パーティーが行われるらしい。
係員にうながされるままデッキから船内に入ると、目をみはってしまう。
船としては小型船に分類されると思うのだけれど、私の人生で唯一経験した、修学旅行の沖縄で乗った船とはまるで違う。
船内に一歩足を踏み入れれば、二層吹き抜けのロビーが広がっていた。
バトラーだという係員に案内され、高級ホテルの内装と見紛(みまご)うソファの一つに腰かける。
チェックイン手続きは、ウェルカムドリンクを飲みながらゆったりと。
「こちらがクルーズカードになります。恐れ入りますが、乗船中は必ず携行をお願いいたします。パーティーが始まるまでは自由時間となっております。どうぞ自由にご利用くださいませ」
船内ではこの乗船証が身分証明でありクレジットカードの代わりにもなるらしい。
といっても、今回は参加費を支払い済みなので、船内で決済する機会はなさそう。
受け取った乗船証をしげしげと眺めるあいだも、バトラーの説明は続く。
プールのある屋外デッキや、一面ガラス張りの窓から海が望めるダイニングレストランにバー、ラウンジなど、まるで動くホテルのようでそわそわする。
参加条件が厳しいと聞いていたけれど、さすが「極上の出会い」を謳うだけあってゴージャスだ。
周りに目を向けると、私と同様にドレスアップした女性客が興奮もあらわに喋るのが聞こえてきた。
「さっき外にいた人、見た? 今日のメンズ、レベル高い~~~! けどその中でも断トツでイケメンじゃん。私あの人狙う」
「見た見た、国宝級イケメンアンケートに一般部門があったら、ぜったい投票するレベルだよね! でも争奪戦を覚悟しなきゃならなさそうだし、私は遠慮するなー。手堅く確実な相手を探す」
イケメンアンケートって、さる女性誌に毎年掲載される特集のことかな。と、聞き耳を立てていた私ははっとした。
そうだった、ぼんやりしている場合じゃない。今日の目的は、新しい出会いを見つけること。
手続きも終わったので、私は船内を見て回ることにした。
右を向いても左を向いても、女性陣はおしゃれに気合いが入っている。私ももっと華やかにすればよかった。
数年前に友人の結婚パーティーで着たきりだった黒のワンピースは、明るい色のワンピースをまとった女性の中ではひどく地味に映る。
パールのひと粒ピアスにゴールドのネックレスだなんて、いかにも冠婚葬祭って感じだし……って、深く考えないようにしよう。考えこむとドツボにハマる。
「まあ、ね。背伸びしたって美人になれるわけでもないしね」
「なにが背伸びなんだ?」
「いえ、着飾ったところで元が知れてるなって……んっ!?」
デッキに出ようとした私は、背後からかけられた声に勢いよくふり向き、言葉を失った。
「俺は今日のおまえ、綺麗だと思うけど。……ぶ、すげぇ顔」
拓巳だった。グレーのスリーピーススーツのジャケットを腕にかけ、シャツを肘までまくっている。
その出で立ちもさることながら、モデルや俳優も顔負けのととのった顔立ちで「綺麗」だなんて口にする破壊力といったら。
これはまず間違いなく、ロビーで国宝級だと騒がれていた男性は拓巳だろうけど……。
「え、なんで……拓巳がこんなところに!?」
「それ、おまえが言う? つぅかここ暑いな」
混乱する私の前で、拓巳が空を見あげて顔をしかめる。
「下のバー行こうぜ」
拓巳は私の返事も聞かずに踵を返した。
しかたなく私もその背中に続く。すれ違う女性客が、モデル並の容姿をした拓巳に小さな歓声を上げる。
手すりの透かし彫りが優美な螺旋階段を下り、海が見えるバーに入る。
ロイヤルブルーの絨毯を敷いた床には、シャンデリアの光がこぼれ落ちている。調度品は純白で揃えられており、絨毯とのコントラストがうつくしい。
テーブル席を見渡せば、すでに何組か男女のペアができあがっていた。パーティーが始まる前から、婚活は始まっているようだ。
私たちは海が見えるカウンター席に腰を下ろした。
――なんで今になって何度も顔を合わせることになっちゃうの……!?
右隣、拓巳が座ったほうに視線を向けられない。そのくせ右半身全体で拓巳を意識してしまって、そちら側だけ体温がじわりと上がっていく。
拓巳はただの幼馴染みだと頭の中で繰り返し念じつつも、会話の糸口を探しあぐねてしまう。
運ばれてきたシャンパンで乾杯したあと、沈黙を破ったのは拓巳だった。
「この前、おまえ無事客んとこ行けた?」
「……あ、うん。おかげさまで。あのときはありがと。すごい偶然でびっくりしたけど」
「だな、あれは俺も驚いたわ。おまえ、こっち出てきてたんだな」
私たちの地元は日本海に面した北陸にある。冬の厳しさに閉口する反面、雪に覆われた景色は幻想的ですらあって、毎年雪吊りの準備が始まると妙にそわそわしたものだっけ。
拓巳の家は市内で大きなホテルを経営していて、母はそこの従業員だった。
小学生のころは、夏休みになるとホテルによく遊びにいった。
仕事の邪魔にならないよう、もっぱら従業員用の別棟で母の仕事が終わるのを待っていたっけ。
拓巳と知り合ったのも、そのとき。
それから拓巳とはいくつもの季節を共有して……上京したのは、ちょうど高三になる春だった。そのときにはもう、拓巳とは別れていた。
「お母さんの再婚に合わせて、ついてきたの。苗字も大崎(おおさき)から結城に変わって」
「絵里(えり)さんにおめでとうと伝えといて。つぅか、新しい姓を知ってればな……」
「なにが?」
「いや、おまえと連絡取れなかったから」
拓巳は、私の電話番号が変わったのは親の再婚のごたごたが原因だと思ったらしい。
実際は、拓巳を忘れるために思いきって変えたんだけど。
「苗字がわかったって、連絡が取れるとは限らないでしょう?」
「……まあな」
と、拓巳が私の前に手のひらを出した。
「ん」
「なに?」
「スマホ」
首をかしげつつ、私はビーズ刺繍が施されたミニバッグからスマホを取り出す。
拓巳は横からそれを素早く取りあげると、私の顔認証でロックを外して器用に操作した。
「え、ちょっ、なにしてるのっ?」
私がうろたえるそばから、拓巳のシャツの胸ポケットでスマホが震える。拓巳はそれを確認すると、私にスマホを戻した。
「それ、俺の番号な。あらためて入れといたから」
手元に戻ってきたスマホには、登録外の番号に発信した履歴が表示されている。
一度は消したはずの拓巳の番号。
口元が歪んだ。
「律って昔と変わってないのな。押しに弱いっつうか、流されやすいっつうか」
「うるさいな、貶さないでよ」
「貶してない、褒めてる」
拓巳は拳を口元に当てるけれど、笑いをこらえきれていない。思わずむっとした。
「どこが?」
「そんだけ相手の気持ちを優先させてるってことだろ。律は優しいんだよ」
「……っ」
じわりと頬が熱くなっていく。
――こんなふうにストレートな言葉を向けてくれる人だった?
やわらかくなった視線にも耐えきれず、私は拓巳から目を逸らした。
「や、優しくないから。相手が拓巳だから、気を抜いてただけ。誰にでもスマホ渡すわけじゃないし」
「は……」
拓巳がこれまでこらえていた反動かのように、深々と息を吐き出した。
「おまえのそういうとこ、エグい」
「なんの話?」
「まあいいわ。そういや、気ぃ抜いてたで思い出した。おまえの夏休みの宿題を見てやったときもそうだったわ。俺に泣きついておいて、ひとりで勝手に居眠りしてさ」
「ちょっと……こんなところで、小学生のときの話なんか持ち出す?」
「懐かしいよな」
拓巳が遠くを見る目で小さく笑う。
その目にはなにが映っているんだろう。私と付き合ったころの思い出も、少しでいいから映っていればいいのに。
その日々が、少しでも笑って懐かしめるものであればいいのに。
――なんて、そんなわけないよね。
拓巳にとって、あの日々は汚点でしかないはず。
「それで、おまえは? ここにいるってことはフリーなわけ」
「まあ……」
「結婚したいのか?」
「そりゃあね、もう私も二十八だし? 周りは結婚どころか子どもまでできてるし? 将来のこと考えると、私もそろそろなんとかしないとなって」
弁解なんかしなくていいのに、やけに焦った口調になってしまう。
「ふぅん。将来か」
「ここにいるってことは、拓巳もそうなんでしょ? あ、そうだひろくんは? 一緒なの? 元気?」
博巳(ひろみ)くんは、拓巳の双子の兄でもうひとりの幼馴染みだ。拓巳とそっくりなイケメンだから、この場にいればきっとひろくんも大いに注目を集めただろう。
「いや、……」
「あ、ひょっとして、もう結婚した? ふたりとも二十九だもんね、しててもおかしくないか」
「博は離婚したところ」
「えっ……そうなんだ」
なんか、ごめん。と言いかけて、それも変かなと思ってやめた。
十年も会わずにいれば、さまざまな変化がある。それを寂しく思うのは、私の心がまだ十年前に置き去りにされているからかもしれない。
「博のこと、気になる?」
「え? うん、もちろん。幸せになってほしいし、落ちこんでるなら元気づけたいじゃない? 景気づけに飲みにいくくらいしか思いつかないけど」
「ふぅん」
このそっけなさも懐かしいけれど。
こうして思い出話をしても、拓巳の口からは一度も付き合っていたころの話は出ない。
私も出せない。きっと、お互いにその話を注意深く避けている。
『――おまえとだけは、無理だったわ』
別れたときの拓巳の声が鮮やかによみがえって、私は顔をしかめた。
もう引きずりたくなくてパーティーに参加したのに、まさかその会場で再会するなんて。なんの因果なんだろう。
話を切り上げよう、この辺りが潮時だ。
「パーティー、そろそろだよね。お互い、いい人が見つかるといいね。じゃ」
私はシャンパンをひと息に飲み干して席を立った――けど。
「待てよ」
ふり向いた拓巳に腕を引かれ、その場でたたらを踏んだ。
「ちょっ、なに?」
「結婚したいんなら、俺と結婚しろよ」
「…………は? え?」
頭が真っ白になった。それ以上、言葉が出ない。
「相手、探してんだろ」
「だっ、だからってなんで、私が拓巳と!?」
「俺も相手、探してんだよ」
手を引こうとするのに、拓巳の腕はびくともしない。
拓巳につかまれた手がじわじわと熱を帯びていく。だけどその一方で、怒りとも痛みともつかないものが湧きあがってきた。
「……やめてよ、今さら。昔をなかったことになんて、できない」
押し殺した声に初めて拓巳の目が揺れたけれど、私はかまわず続けた。
「私のこと『無理』って判定を下したのは、そっちじゃない。なのに『相手を探してる』から、私でもいいか、って? そんな理由で結婚なんて、考えられない」
「律」
「手、離して。そんなたちの悪い冗談、聞きたくないっ……!」
たった二文字。「無理」という拒絶は、今も私の心臓に突き刺さっている。だけど、それがすべてじゃない。
――拒絶自体がつらかったのも事実だけれど……。
言葉数は少なくても常に優しかった拓巳に、無理だと思わせてしまった。言わせてしまった。
そんな自分が嫌で、自信が持てなかった。……今も。
こんな状態のまま拓巳と結婚なんかしても、みじめな気持ちが助長されるだけ……。
唇を震わせていると、私をつかむ手に力がこめられる。なにかを訴えるような、まなざし。
だけど、すぐに解放された。
――離してと訴えたくせに、離れていく手を寂しく思うなんて。
私は逃げるように踵を返した。握りこまれた手の思いがけない強さにどんな意味があるかなんて、考える余裕もなく。
けれどその後も、新しい出会いや船内パーティーを楽しむどころではなかった。
歓談タイムではせっかく出会った男性と自己紹介もままならないうちに拓巳に割りこまれ、男性がそそくさと去っていく。
ペアを組んで挑むダーツ大会の余興でも、気づけば拓巳と組まされてほかの男性と話す機会すら与えられない。
そのうち男性陣も別の女性とペアを成立させて、私のところには来なくなってしまった。
拓巳は拓巳で、近寄ってくる女性をすげなくあしらう。必然的に、女性の恨みがましい視線は私が浴びることになり。
「これじゃなにをしに来たんだかわからない!」
「いいだろ、俺がいるんだし」
「なにもよくない。邪魔しないでよ」
すっかり男性陣の興味の対象外とされた腹いせで、私は隣の拓巳をにらんだ。
クルーに頼んで、ワゴンに並んだ料理の数々からデザートを取り分けてもらう。
立食パーティーなので、こうなったらたくさん食べてやる。
「拓巳だって、私がいたんじゃ出会いがつかめないでしょ。あっち行きなよ」
「いや、もう俺らペア扱いされてるっぽいし」
「そんな」
私は焦ってデザートの載った皿を手に会場を見渡した。
あちらこちらで、男女のペアが出来上がっている。たまにそのペアに割りこむ猛者もいるけれど、すぐにまた元のペアに戻っていた。
そして私たちのところに来てくれる男性は皆無で……。
「はあ……せっかく真由子さんの紹介だったのに」
壁際に下がって、デザートのケーキにフォークを入れる。と、横から拓巳の手が伸びてきて、チョコレートケーキに飾られたさくらんぼの洋酒漬けをつまんだ。
「だから、俺にしろって言っただろ」
「しないって! そのさくらんぼ、私の」
「即答すんなよ。……これ旨いな」
拓巳はそ知らぬ顔でさくらんぼをつまんで咀嚼する。私は憤然とそっぽを向いた。
「さっきも言ったよね? 付き合って、お互いナシって分かったじゃない。ふざけないで」
ああもうやだ。傷を抉らないでほしい。
心をかき乱されたくない。
もういい大人で社会人。高校生のころの恋人のひと言なんかに引きずられたままなんて、あるわけないのに。
「ふざけたつもりねぇよ。けどそんなに嫌なら、ひとまず保留にする」
「保留じゃなくて取り下げてよ。でもわかってくれたなら……私もひとまずいいってことにする」
拓巳が私の皿を引き寄せ、さくらんぼの種を吐き出す。距離が近い。
そんな砕けた仕草、パーティーでは見せないほうがいいだろうにと思っていると、拓巳が上目遣いに私を見た。
「なあ、律。連絡はしてもいいか」
「えっ」
「連絡したい」
嫌だと言おうとしたのに喉元でつっかえた。
なぜなのか、自分で自分がわからない。言いよどんでいると、甘ったるい女性の声が割りこんだ。
「すみませーん。私もお話ししていいですか? 実は船に乗ったときから久我さんのこと気になってて――」
私はこっそり胸を撫でおろして、そつなく対応する拓巳からさりげなく離れる。
直前、咎(とが)めるような、それでいて切実に訴えるような目とぶつかって、私は気圧(けお)され渋々うなずいた。
拓巳が、そのとたん目元をやわらかくして笑った。
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