(2019/4/4 掲載)
オパール文庫で執筆している著者のインタビューコーナーです。
一問一答形式で答えてもらっています。


シヲニエッタ
『オパール文庫極甘アンソロジー②シンデレラハネムーン!』にてオパール文庫アンソロジー短編執筆。 2019年4月刊『オペラ座の恋人①』にて文庫デビュー。
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簡単な自己紹介をおねがいします。
お初に御目文字いたします、シヲニエッタと申します。7月19日生まれの蟹座O型です。昼間は主にお局OLをし、夜は二児の母っぽいことをし、けれど頭の中はいつも欲望と妄想にまみれた感じに生きております。よく会議中にネタが降りてきて、「ちょっと待ってよ今ここじゃ書けないのに…!」と悶絶します。
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小説を書くことになったきっかけは?
小学生の頃に、当時放送されていた鎧伝サムライトルーパーというアニメで初めて同人誌というものに触れ、プロでない一般人でも小説を書いていいのだと知りました。その後、中学生になり、当時どハマりしていたゲーム『ファイナルファンタジー3』をクリアした後、今で言うその後if話をなんとなく書いてみたのが処女作です。
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プロになって想像していた作家活動と違ったところは?
小説は、作家が書いた文章が全てだと思っていて、それ以外の部分について深く考えたこともなかったのですが、本文以外の部分にこれほど多くの人手と手間暇がかけられているとは思いませんでした。特に担当編集様の作品に対する貢献度は、むしろ作家並みなんじゃないかと思います。初心者の私に一から色々と教え込み、言葉を選びつつ根気よく説明し、諭し、慰めたり鼓舞したり提案したり……いやはや編集さんというのは本当に神の使いです…!
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小説を書いていてよかったと思うことはなんですか?
自分の趣味や妄想に共感し、一緒になって楽しんでくれるお仲間(=読者様)の存在を感じることです。私は特に個人的な好みを追求した文章を書きがちなのですが、いいぞもっとやれ的に盛り上がってくれる読者様達のお言葉には、いつも励まされると同時に滾らされます。
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どのようなストーリーがお好きですか?
もともと雑食で、特にこれ! という傾向はなく何でも読みますが、ラブストーリーでも単なる男女のあれこれだけでなく、いろいろ複雑なものが絡んでくると途端に鼻息が荒くなります。ただし個人的に、ラブにはエロスが必須だと思っています。
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魅力を感じる設定orキャラクターは?
お金持ちが大好きですッ(きっぱり)。お金には困っていないイケメンが、女子をでろでろに甘やかして贅沢させて溺愛するお話……ばかり書いている気がします……。海外旅行が大好きなので(と言う割りにあまり行けていないのですが)、外国ネタをついついどこかに絡めてしまいます。
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最近読んだ本は?
横溝正史の金田一耕助シリーズ、『犬神家の一族』『悪魔の手毬唄』『病院坂の首縊りの家』などなど。テレビで久々に映画を観てオリジナルが読みたくなり、通勤電車で読み漁ってます。
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マイブームはなんですか?
NHK。子育て中にEテレ(私の中では今でも『教育テレビ』)を観てハマりました。今では親子でマッスル体操をし、一家揃ってチコちゃんを見、録画した『ねほりんぱほりん』を観て一人で笑い転げ、『グレーテルのかまど』や『世界入りにくい居酒屋』で小説のネタを思いつき、『スイーツマジック』を観て次の巡礼先を決める……最近見ているテレビの9割はNHKです。教養番組と呼ぶにはいささか弾けすぎているような気がしないでもないですが!
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最近、一番感動したことを教えてください!
現実は時に妄想を凌駕するということ。会社の後輩の友人(男性)が、108本の真紅の薔薇を用意して彼女にプロポーズしたとか、外資系高級ホテルで披露宴をやってプロムばりのダンスをやったとか、「え、それTLじゃないの? ほんとに現実?」と何度も心でツッコミつつ、現実って、人間てすごいなぁと(妙に)感動しました。
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今作『オペラ座の恋人』について、オススメポイントは?
一見普通の女子大生が、18歳年上のセレブな男と出会い、色々悩んでじれじれしながら女性として成長しつつ溺愛されていくお話です。オペラだのクラシックだのワインだのと一見高尚そうなものも色々書いてありますが、実は一番頑張ったのは濡れ場のシーンです!(キリッ)
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オパール文庫の読者へ、一言おねがいします
初めましての皆様に対し、この厚みにこの長さというのが本当に本当に恐縮なのですが、5年と1日かけてじっくり大事に書いてきた物語です。こんなの現実にはまずない、と思いつつ、でももしかしたら実はどこかにあるのかも……というリアリティを感じて頂けましたら本望です。本当に長いお話ですが、お気に召したら最後まで見届けて頂けますと嬉しいです。どうぞ宜しくお願いします。
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- オパール文庫 著者インタビュー【シヲニエッタ】