新しくカートに入れた電子書籍 すべて見る
カートを見る 合計金額(税込)0円
新しくカートに入れた電子書籍 すべて見る
カートを見る 合計金額(税込)0円

狂犬極道、愛を知る
ケモノなヤクザとお嬢

本を購入

本価格:792(税込)

カートに追加しました
電子書籍を購入

電子書籍価格:792円(税込)

獲得ポイント:7pt
電子書籍を閲覧するにはビューアアプリ「book-in-the-box」(SHARP)をインストールしてください。
書籍紹介

あなたを愛せるのなら、死すら厭わない

極道の家に育った歌織は同級生に乱暴されてしまう。
偶然居合わせた忍は、いきり立つ獣のように犯人を殴り続け――。
「一生あなたを守り続ける」歌織の側で極道の道を歩み始める忍。
心の傷を癒してくれるのは忍だけ。
性感帯を知り尽くした愛撫、肉棒に貫かれて容易く絶頂へ導かれる。
「俺と結婚してくれますか?」
幸せな未来を夢見るも、苛烈な運命が二人を引き離し……!?

ジャンル:
現代
キャラ属性:
ワイルド・騎士・軍人
シチュエーション:
玉の輿・身分差 | 年の差
登場人物紹介

鷹見忍(たかみしのぶ)

歌織が暴行を受けた場に偶然居合わせ、犯人を半殺しの目に遭わせた男。歌織に連れられて彼女の家に匿われることになるが……。

鬼怒上歌織(きぬがみかおり)

極道の家に生まれ、幼いころに両親を亡くし、組長である祖父に育てられた。普通の女性としては生きられないだろうと、ある種の諦観の念を抱いている。

立ち読み

 
 まだ薄ら寒い、春の日の事だ。
 二十二歳の鬼怒上歌織は都内の恵明館大学の卒業式を終え、袴姿のまま友人たちと打ち上げをしていた。
 赤紫から紫へのグラデーションになっている袴に、着物は紺地に桜が咲き乱れている中振袖、足元はブーツ。卒業式を迎えて、この袴を着られるのを歌織は楽しみにしていた。
 卒業式直後は仲のいい女友達数人とカフェに行き、何枚も写真を撮った。
 歌織は直毛の黒髪ロングヘアに、キリッとした顔つきの美人だ。
 卒業式では女友達が、「可愛い」「格好いい!」「お人形さんみたい」と言ってくれる。
 身長は百六十五センチメートルあり、ブーツのヒールの分、余計に見栄えしたのだろう。姉御肌だからか、頼られ褒められるのに慣れていた歌織は、「ありがと!」と素直に受け取っておいた。
 夕方からは他の友人たちとも合流して、居酒屋で二次会だ。
 すでに成人しているので酒も飲み、彼女は有頂天になっていた。
 というのも彼女は特殊な家庭環境で育ったがゆえに、自分がこんなにも“普通”にキャンパスライフを過ごし、無事に卒業できると思っていなかったからだ。
“普通”の幸せは自分には縁遠いもの。
 幼い頃からそのような諦めを抱いていたからか、彼女は普通の少女よりも物事に熱中しにくく、冷めた性格をしていた。
(もう少ししたら、普通の会社員になれるんだ。お祖父ちゃんが関係している会社ではあるけれど、なるべく静かに過ごしていたらきっと……)
 ほろ酔いになった状態で夜道を歩き、歌織は帰路についていた。
「歌織ちゃん、大丈夫? フラついてるよ」
 すぐ横を歩いているのは、ゼミで仲良くしていた貫田直人だ。
 お調子者の面はあるが、ごく普通の男子大学生という感じで、趣味はスポーツ観戦にゲーム。在学中に免許を取って以来、車にも興味を持っていた。
 大企業のオムニス・ガウディウムの子会社の一つ、車メーカーのMKSの内定が決まり、春からは憧れの企業に勤められると意気揚々としている。
「ありがと。大丈夫だよ」
 いつものようにカラリと笑うものの、直人に指摘された通り、やや調子に乗って飲みすぎたのは事実だ。少し頭が痛いし、慣れない物を着ているので一日気を遣って疲れている。
(帰ったらすぐ寝たいな……)
 そんな事を考えていたが、直人に手を握られた。
「ねぇ、もう一軒行こうよ」
「えぇ? 皆で散々騒いだでしょ。お財布だって寂しくなってきたし」
 やんわりと手を振り払い、歌織は乗り気でない旨を伝える。実家は裕福で金に困っていなかったが、会話をするにあたり、四年間ずっと周囲に金銭感覚を合わせていた。
「一時間だけでいいからカラオケ行こう。丁度あそこに店があるし。俺が奢るからさ」
 言われて直人が指差した方を見れば、雑多とした看板がある中に確かに『漫画喫茶・カラオケ』とネオンが光っていた。
「俺、歌いたくてさ! 付き合ってよ」
「仕方ないなー。本当に一時間だけだよ。貫田くんはスーツだからいいけど、私は袴だし、慣れない格好をしてると疲れるの。汚したら嫌だし」
「分かってる。一時間だけ」
 この時、直人が考えていた事を察せられていたら、自分の人生は変わっていただろうかと、そのあと何度も思うようになる。
 けれどその日は大学を卒業して嬉しくて、浮かれていた。それがすべての原因だった。

 直人は流行の男性アーティストの歌を、気持ち良さそうに歌っている。
 歌織は正直、アーティストの流行に疎い。なのでとりあえず場を和ませるために手拍子をし、リズムに合わせて体を小さく揺らしているが、心底楽しんでいる訳ではなかった。
「歌織ちゃんは歌わないの? 今までもあんまり歌ってる姿って見た事ないんだけど」
「あはは、残念ながら苦手なんだ」
「俺、ちょっとトイレに行ってくる。ついでに飲み物も注文してくるから、何か歌ってて」
「分かった」
 直人が出ていったあと、歌織は端末を見ずにスマホを弄って時間を潰していた。
 メッセージアプリなどを読み返していると、やがて直人が戻ってきた。
「ただいま~!」
 彼は手にドリンクを持っていて、「どうぞ」と歌織の前に置く。
「ありがと」
 色からして、カシスオレンジだろう。
「歌ってなかったんだ? じゃあ、勿体ないから俺がもう一曲歌おうかな」
「どうぞ」
 直人が端末を手に取り、歌織はドリンクをゴクゴクと飲む。
 二次会でも沢山カクテルを飲んだが、ジュース感覚で飲める甘いカクテルは好物だ。
「フードメニューも美味しそう。お腹一杯でなかったら食べたかったかも」
「じゃあ、また今度一緒に来ようか」
 直人の誘いを、歌織は笑ってごまかす。彼は仲良しグループの一人ではあるが、一対一で外出をするほどの仲ではない。下手をすれば、彼にも周囲にもあらぬ誤解を与えそうだ。
 歌織は生まれてこの方、好きな人ができた事がないし、付き合った事もない。
 だが友人から聞く恋愛話から、思わせぶりは良くないと理解していた。必要があればキッパリ断るが、緩やかにかわすのが、今の関係を続けるのに最良の選択だと思った。
 そのあとも直人が歌うのを聞いていたが、次第に眠気を覚えて気が付けば目を閉じている事が多くなっていた。
(気持ちよく歌ってるのに、寝るなんて……)
 直人の気を悪くさせると思って、自分の手に爪を食い込ませたりもした。
 ──が、気が付けば歌織はテーブルにつっぷして眠ってしまっていた。
 彼女は酒を飲みすぎたからと思っていたけれど、──それが薬を混入させられての眠りとは思いもしなかっただろう。

 

 

 

 歌織は、日本最大の指定暴力団、弥栄組の二次団体、鬼怒上組組長、健三の孫娘だ。
 なので物心ついた時から、歌織の周囲には大勢の構成員がいた。
 彼らは祖父を「親父」と慕い、歌織の事を「お嬢」と可愛がってくれていた。
 歌織は小学校中学年まで、人の体には絵──刺青があるのが当たり前と思っていた。
 だがその常識が少しずつ崩れてゆく。
 中学年になって、周りの友達がよそよそしくなっていった。
 親から「歌織ちゃんとは仲良くしたら駄目。やくざの娘だから」と言われて、やくざが何なのかを理解したのだろう。親しくしてくれる子はいないが、いじめられもしない。そのため一人行動の多い子供時代だった。もの珍しさから、または変わった友達がほしいと思った者に声を掛けられる事もあり、友達と言える人はできた。
 けれど自分はやくざの娘という諦めがあった。あまり親しくしすぎて彼女たちを巻き込んではいけないと思い、べったりとした仲にはならなかった。
 歌織が十歳の時、当時若頭だった父が母と共に襲撃された。忘れもしない六月の事で、歌織が「中華が食べたい」と言い、家族でレストランに行こうとした時だ。
 近付いてきた男──ヒットマンが父と母に銃を撃ったのだ。
 乾いた銃撃音がしたあと、父は即死、母も病院に運ばれて間もなく死亡した。
 くすみピンクのワンピースを着ていた歌織は、呆然としたまま両親が死ぬのをただ見る事しかできなかった。以来、ピンクの服はずっと着ていない。
 護衛たちは両親を守ろうとしたが、彼らもあっけなく撃たれてしまう。
 ヒットマンはたとえその場で殺されても、警察に捕まったとしても構わない覚悟を持っている。歌織の両親を殺した男は、迷いはとうに捨てていた。
 近付いて、引き金を引く。
 たったそれだけの動作で、世間的には若頭とその妻であるが、歌織にとっては大好きな父と母は死んでしまった。
 歌織には当時十七歳の兄、悟がいた。
 極道の家に生まれた事を嫌がっていた兄は、その事件があったあと、歌織に「一緒にテーマパークに行って気張らしするか」と言い、楽しい思い出を沢山作ってくれた。
 そのあと、高校を卒業後に「幸せになるんだよ」と歌織に手紙を残し、姿を消した。
 合格していた都内の有名校に行かず、祖父がどれだけ探しても、警察に捜索願を出しても、兄は見つからなかった。
 実の祖母のあかねはそれより前、歌織が七歳の時に祖父と離婚して北海道に引っ越していた。
 健三の再婚相手の幸恵は、銀座のクラブでママをしている美しい女性だ。
 歌織に優しくしてくれているが、多感な時期に様々な体験をした彼女が、血の繋がらない祖母に心を開く事はなかった。
 より孤独になった歌織は、ひたすら本を読み、「いい大学に行け」と言われて勉強をした。自由時間にはヘッドフォンでクラシックを聴き、読書をした。
 高校卒業と共に、歌織は祖父に「一人暮らしをしたい」と申し出る。
 彼女自身の、これ以上“やくざ”が日常的にウロウロしている実家にいたくないという思いからだった。祖父はある程度歌織の気持ちを汲んでくれ、それでも心配だからという理由で、組の事務所からそう離れていない六本木のマンションを与えた。
 一人で住むには広すぎる豪邸だったが、祖父の“友人”が口利きしてくれた部屋らしい。
 大学は実家から離れた場所にあったので、自分がやくざの娘と知る者はほぼいなかった。
 さすがに大学側は知っていただろうが、歌織は大人しく通学して講義を受けていただけなので、特に何も問題は起こらない。しかしどこからか噂は出てくるもので、周囲から「こういう話を聞いたんだけど……」と打ち明けられる事はある。そのたびに歌織は「苗字が同じだからじゃない?」とごまかしていた。
 四年間のキャンパスライフは楽しかった。
 高校生までの暗く孤独な毎日とは打って変わって、“普通”の友達ができた。
 今までは気にも留めなかったが、人目を引く容姿のお陰か、沢山の人が声を掛けてくれる。嬉しくなって明るく振る舞えば、「姉御肌の頼れる美人」として皆が慕ってくれた。
 帰りにお茶をして、カラオケに付き合い、ショッピングに行き、友達の恋バナを飽きる事なく聞いた。友達が一喜一憂している姿を見ると、まるでドラマや映画の主人公がすぐ側にいる気持ちになったものだ。
 反面、自分には一生“普通”の恋愛や結婚は無理だろうと、諦めきっていた。
 就職先は祖父が関係している建設会社だったが、働けないよりはいい。
 今のマンションで暮らすようになってから、自分の事は自分でするようになり、その当たり前の生活が何より楽しかった。
 もう少しすれば、社会人になり新しい生活環境となる。
 やくざの祖父に金銭的に庇護されていた生活は終わり、自分で労働して金を稼げる。
 アルバイトも禁止されていた歌織は、それがとても嬉しくて堪らなかったのだ。

   **

「ん……、ぅ…………。…………あ……?」
 自分の体が揺さぶられていると思い、歌織はねっとりと絡みつく眠気を渾身の力で振り払い、目を開けた。パチッと覚醒したつもりでいたのに、目は細くしか開かず、頭の中も痺れたように重たい。指を動かすのも億劫で、何もかも不快だ。
「は……っ、あっ、あっ、歌織……っ、歌織……っ」
 だが普通ではない直人の声を聞き、ようやく自分の置かれている状況が異常なのだと理解した。
 ──動け!
 ソファに爪を立て、歌織は自身を叱咤してさらに目を開ける。
「あ……っ、あはっ、歌織……っ、目が覚めたの?」
 体の中に、異物が入って前後している。
 自分の上にのしかかった直人が腰を振るたびに、お腹が痛む。
 歌織は、強姦されていた。
 ──ふざ…………けるな……!!
 自覚してこみ上げたのは、悲しみやショックよりも、激しい怒りと憎しみだった。
「どけ!」
 自分でも驚くほど強い声を出し、歌織は渾身の力で暴れる。そしてブーツを履いた足で思いきり直人の腹部を蹴った。
「げふっ」
 行為に夢中ですっかり油断しきっていた直人は、あっけなく後ろに倒れた。
 行燈袴はスカートのような作りで、その下に丈の短い襦袢と着物がある。だから直人も、簡単に歌織の秘部を露わにできたのだろう。
 バサッと袴を下ろして下着を穿き直した歌織は、怒りのままに直人をもう一度蹴った。
「もう二度と私の前に姿を現すな!」
 そのまま部屋を出て逃げようとしたが、腹部が痛くて堪らない。着物の襟も乱され、たわわな乳房が零れていた。乱暴に襟元を直したあと、一刻も早くこの場から離れなければと思い、歌織は涙を流しながらまろび歩く。普通なら店員に通報するなど考えただろうが、動転した当事者である彼女を支配していたのは、「逃げなければ」という思いだった。
 ──どうして私がこんな……!
 体の痛みと、悔しさと情けなさ、そして身を真っ黒に焼き焦がすほどの怒りが、歌織を包む。怒った表情のまま、涙を流して彼女は逃げた。本人は走っていたつもりだったのだが、思っている以上に下腹が痛んで体が言う事を聞いてくれない。
「待てよ!」
 一物をしまった直人が背後から迫り、歌織は大声を上げるべきか一瞬悩んだ。
 ──と、前方にある漫画喫茶の個室から、一人の男性がヌッと姿を現す。
 見上げるほど背が高く、Tシャツにジーンズという非常にラフな格好ながら、衣服の下にある鍛えられた筋肉が分かる体つきをしている。
 彼は襟元を乱した袴姿の歌織を見て、ギョッとしたように目を見開いた。
 そして、何かを口走ったように見える。
 だが歌織はそんな事を気にしている暇はなく、ヨタヨタと彼の横を走り抜けようとした。
「歌織! 待てよ!」
 後ろから迫った直人が彼女の名前を呼んだ瞬間──、男性が弾かれたように動き、直人に殴りかかった。
「ぎゃっ!」
 不意を突かれたのもあるし、圧倒的な体格の差もあった。あっという間に直人は床の上に倒れ込み、馬乗りになった男性は何かに取り憑かれたかのように直人を殴り続けた。
「ちょっ、やめ……っ、ぐっ、グゥッ」
 初めは抵抗しようとして暴れていた直人だが、一方的に殴られて次第に抵抗する力を失ってゆく。
 異変を感じた利用客たちは、個室のドアを開いて好奇心のままにその様子を見ている。
 ──まずい!
 生まれた環境がそう思わせたのか、歌織は警察の世話になれば厄介な事になると恐れた。
 さらにまずいと思ったのは、男性の半袖Tシャツの袖から、微かにだがタトゥ、つまりは刺青とおぼしきものが見えたからだ。
 ──関係者かもしれない。
 それを目にした途端、歌織は自分の身に起こった事も忘れ、思いきり男性のTシャツを引っ張っていた。
「やめなさい!」
 体つきの立派な見知らぬ男性に対し、怒鳴りつける事ができたのも、彼女の生まれ育った環境ゆえだ。一般人が一番恐れている人々と、歌織は毎日の生活で接していた。
 いざという時の護身術も教わっているから、多少の相手には恐れを持たない。
 直人に襲われたのは、恐らく睡眠薬を盛られたからなので防ぎようがなかったが──。
「だから、やめなさい!」
 歌織が声を掛けても、男性は我を失ったように直人を殴りつけていた。
(……っ、この……っ!)
 カッとなった歌織は、手にしていた和風のハンドバッグで思いきり男性の頭を殴った。
「やめろって言ってるのが分からないの!?」
 打撃を受けて初めて、男性は彼女を振り向いた。
「…………っ!」
 呼吸を乱し、暴力を働く興奮に彩られたその目を見て、歌織は胸を撃ち抜かれたような感覚に陥った。彼は涙を浮かべ、絶望に彩られた瞳で縋るように歌織に何かを訴える。
(……なんて目をするの)
 傷を負ってボロボロになった、孤独な肉食獣のようだと思った。
 潔癖そうな唇が震える息を吐き、歌織に向かって“何か”を言おうとする。彼の心の中にある、ゴウゴウと吹き荒れる荒々しい感情を理解した上で、歌織は努めて冷静に伝えた。
「このままだと警察が来る。捕まりたいの?」
「……いや」
 男性のかすれた声を聞き、歌織は彼に手を差し伸べた。
「おいで」
 その言葉を聞き、男性は驚愕に目を見開いた。
 こんな時だというのに、彼の眦から零れる透明な涙を、綺麗だと感じる自分がいる。
「いいから! おいで」
 男性は無言で立ち上がり、個室にあったジャケットや荷物を持ってすぐに出てくる。
 再度襟元を整えた歌織は、その場を立ち去る前に、見ていた客に向かって言い放つ。
 彼が間に入ってくれたから、若干冷静になれたというのもあった。
「私は被害者です。そこに倒れている男性にレイプされました。殴った彼は知り合いで、私のために怒ってくれたんです。店員さんにはそう言ってください」
 そして男性と共に足早に店の出入り口に向かい、彼の会計を待ってエレベーターに乗ったのち外に出た。

「あなた、名前は?」
「……鷹見忍」
「私は鬼怒上歌織。このまま、私のマンションに来てもらうけど、拒否権はないからね」
 歌織は忍の手を握り、腹が痛むのを我慢して夜道をずんずんと歩いていく。
 外は小雨が降っていて、アスファルトが濡れてネオンを反射していた。
 しばらく速歩で歩いたのち、タイミング良く通ったタクシーに乗り込んで、歌織は六本木にある自分のマンション名を告げた。

おすすめの関連本・電子書籍
電子書籍の閲覧方法をお選びいただけます
ブラウザビューアで読む

ブラウザ上ですぐに電子書籍をお読みいただけます。ビューアアプリのインストールは必要ありません。

  • 【通信環境】オンライン
  • 【アプリ】必要なし

※ページ遷移するごとに通信が発生します。ご利用の端末のご契約内容をご確認ください。 通信状況がよくない環境では、閲覧が困難な場合があります。予めご了承ください。

ビューアアプリ「book-in-the-box」で読む

アプリに電子書籍をダウンロードすれば、いつでもどこでもお読みいただけます。

  • 【通信環境】オフライン OK
  • 【アプリ】必要

※ビューアアプリ「book-in-the-box」はMacOS非対応です。 MacOSをお使いの方は、アプリでの閲覧はできません。 ※閲覧については推奨環境をご確認ください。

「book-in-the-box」ダウンロードサイト
一覧 電子書籍ランキング 一覧

ジャンル・シチュエーション検索

 

ジャンル

キャラ属性

シチュエーション