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偽夫

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書籍紹介

もうおまえの「兄貴」なんかじゃない

兄妹として育った獅王と環奈。彼は私を守るために極道の道へ。将来を奪った負い目と秘かな恋心を持て余し、距離を置こうとするけれど。「もう逃がさない」力強く抱き締められて、胸が高鳴る。心のこもったキスと愛撫に身体中が悦びで沸き立ち……。やっぱり、この人を諦められない。「誓えよ。俺と結婚するって」禁断の果実より甘い囁きは耳朶に心地よく響いて――。

ジャンル:
現代
キャラ属性:
社長・セレブ
シチュエーション:
幼馴染・初恋の人 | 甘々・溺愛 | 新婚
登場人物紹介

向井獅王(むかいれお)

環奈の義理の兄。幼い頃から兄妹として育ってきた。面倒見のいい兄貴分でIT関連企業の社長。不幸な境遇の環奈を救うため、極道の道へ。だが、いまは足を洗っている。彼女の危機を知り、偽装結婚を持ちかける。

浅見環奈(あさみかんな)

幼稚園教諭。泣きぼくろが印象的な儚げな美人。獅王に秘かな恋心を抱いてきたが、自分のために獅王が夢を諦めたことに負い目を感じ、家族から離れて暮らしている。幼稚園の保護者から言い寄られ、ストーカー被害に……。

立ち読み

 初めて会った日のことを、今でも覚えている。
「こんにちは、はじめまして」
 そう言って、十二歳の彼は右手を差し出した。きれいに爪を切りそろえた指先は、それまで見てきた同級生の男子とは印象が違っていた。三歳の差で、こんなに大人になれるのだろうか。そう考えたのを忘れられない。
 彼の黒髪は艶やかで、同じ小学生とは思えないほど大人びた表情をしていた。
 今にして思えば、年齢よりも大人にならなければいけない環境に育ったことが、彼の心を成長させたのだろう。
 形の良い目は、左右対称のくっきりとした二重まぶたの下におさまり、白目は青みがかるほどに白い。その白さが、髪の黒さをいっそう美しく見せていた。あるいは髪の黒さが目の美しさを際立たせていたのかもしれない。
 ──この人が今日からわたしの……
 まっすぐに彼の目を見返すことができず、もじもじとスカートを握りしめた。
 今日のために新しく買ってもらったスカートが勇気をくれる。
「はじめまして、あの、おにいちゃん……っ」
 満面の笑みで、その手を握り返したつもりだった。
 粗野な同級生たちとは違う、大人な六年生。
 その人は、こちらを見て少しだけ驚いたように眉を上げると、すぐに優しく微笑んだ。
 ──と、記憶しているのに、彼はあとになって「違う違う」と笑って言った。
「もうさ、顔がこわばってたんだわ。声は震えてるし、みつあみはよじれてるし、泣きそうな顔して無理に笑って、ぎゅうーって俺の手握ってた。あ、ちなみに手汗もけっこうすごかったな」
 人の記憶というものは、思ったよりも曖昧だ。
 けれど、事実がどうだろうと九歳の自分が感じた気持ちに間違いはない。
 彼の前で、懸命に笑顔を取り繕った。あれは、もしかしたら生まれてはじめて、少しでも自分をよく見せようと努力した瞬間ではなかったか。
「まあ、言われてみればそうだったかも」
 悔しまぎれに唇をとがらせると、彼はチャーミングな仕草で首をかしげる。大人っぽい少年は、のちにどこからどう見ても完全に大人の男に成長した。長身に分厚い胸板。今の彼を見てかわいいと言う人は少ない。
「でも、かわいかった。困り眉に不安そうな笑顔を見て、ああ、この子は俺の妹になるんだから守ってあげなきゃなって思った」
「……それは、不憫に思ったとか、同情したとか、そういう意味?」
 あのころの自分の環境を思えば、哀れみを受けるのは仕方ないとわかっていた。まして彼は、その後の問題も知っている。
「おー、なんだそのひねくれた考え方。んなこと考えてもねえよ」
 大きな手が、ぐしゃぐしゃと髪を撫でる。
「それとも照れ隠しかー?」
「困ってる顔を見てかわいいって言われても嬉しくないよ」
「ウソつけ、嬉しいくせに」
 そう。彼はいつも正しい。
 こと、自分の心を見抜く点については、天才的だ。
 ──好きな人にかわいいって言われて嬉しくなるのなんて、当たり前だ。
 兄妹になって、十三年。
 子鹿のようにしなやかな体つきだった少年は、かつての自分を忘れてしまったかのように、大きく逞しくなっていた。職業柄か、あるいはもともとそういう顔立ちになる遺伝子が組み込まれていたのかはわからないが、彼は十二歳のころとはぜんぜん違う、皮肉めいた口元に笑みを漂わせる。
 ──でも、目は変わらないね。
 口に出したらきっと、文句を言われるだろうことを心でつぶやいて。
 ──手も大きくなった。指も太く長くなった。なのに、優しいところは変わらない。だから、わたしは……
「なんだよ、ニヤニヤして」
「あったかくて、幸せだなって」
「そりゃいいことだ。な、そうだろ?」
 膝の上で眠りかけの愛猫をそっと撫でると、彼は泣きたくなるほど優しく微笑む。
 だから。
 この気持ちは言えない。言わない。
 大好きな人を、大好きな人の家族を、あるいはその友人や未来の伴侶、もしかしたらいつか生まれてくる彼によく似た子どもたち──その誰もを、絶対に汚したくないから、こんな気持ちは絶対に口に出してはいけない。
 ──ねえ、その笑顔が好き。ときどき子どもみたいにふざけるところも好き。力強く未来を切り拓く生命力が好き。声も、指も、髪も、たぶん好きじゃないところなんてひとつもない。
「うん、そうだね。おにいちゃん」
 大好きだから離れる決意を固めただなんて、きっと彼は知らないだろう。
「は? なんだよ、いきなり。ヘンな呼び方するな。鳥肌立つ」
 猫はいつの間にか、小さな寝息を立て始めていた。
 二月の寒い寒い夜のこと。窓ガラスの結露がみるみるうちに大きな水滴になり、つうと落ちていく。それを見ていると、室内がいっそうあたたかく感じられた。
 床暖房の効いたマンションの一室で、ソファに座る彼の足元に子どものころと同じく三角座りをしてブランケットを体に巻きつける。
 幸せな時間が永遠に続かないことを、よく知っていた。それは、幼いころから何度も身をもって学んできたことだ。
「卒業式まで、あと一カ月か」
 彼の言葉が、エアコンの温風に吹き上げられて、天井のシーリングファンに撹拌される。返事をしないまま、目を閉じた。
 きっと、何度も思い出す。思い出すたびに、幸せで幸せで、とても悲しくなる。
 だとしても、出会ったことを悔やんだりはしない。
 ただ、彼が幸せであればいいと願った。
 この先、二度と会えないとしても、彼が幸せでいてくれることだけを祈っていた。
「……おい、こんなところで寝るなよ。風邪ひくぞ」
 心配そうな彼の声を耳に、何も言えなかった。
 口を開いたら、泣いてしまいそうなほどに幸せだった。
 だから、この部屋から出ていかなければいけない──

 

 

 

 人道に悖る行為、という言い回しがある。
 世のルールに背いて、後ろ指をさされる行動を示す言葉だ。
 人は誰も、自分の認識する常識を守ることしかできない。少なくとも常識からはずれて生きていこうと思ったことはなかった。
 具体的に言葉で自分に確認しなくとも、無意識にそうしてきたつもりだ。信号は青のときにわたる、挨拶をきちんとする、嘘をつかない、他人と自分を比べない、自分がされて嫌なことをほかの人にしない──幼いころ、父にそう教わった。
 環奈の父が亡くなったのは、十八年前。当時八歳だったことを考えると、父のいない時間のほうが長い人生になってしまった。二十六歳になって、今度は父の教えてくれたことを子どもたちに教える立場で生きている。
「浅見先生、だいじょうぶ? また濁谷さんから電話あったみたいだけど……」
 同僚の声に、環奈は「はい」とも「いいえ」とも判別しにくい笑みを浮かべ、かすかに首をかしげた。相手はそんな環奈に慣れているため、小さくため息をついて仕方ないと言いたげに肩をすくめた。
「気をつけて帰ってね。何かあったら連絡して」
「ありがとう」
 大学を卒業して四年。
 環奈は、都下にある私立幼稚園で幼稚園教諭として勤務している。
 白雪姫に出てくる七人の小人の家のように、小さな机、小さな椅子。小さな洋式トイレには跨って座るための取っ手がついている。子どもたちが安心できるよう優しい色合いで設計された園内にいると、静かで優しい気持ちになる。
 環奈は、この仕事が好きだ。子どもたちの無邪気さに触れ、体温の高いすべらかな手を握るたび、愛しさが胸いっぱいに広がった。
 おもらしの後片付けをしているときも、保護者から理不尽な要求を突きつけられるときも、納得できないまま先輩教諭に頭を下げなければいけないときも、この仕事が好きな気持ちは変わらない。
 だが、同時にその想いが、自分が得られなかった実母の愛情を今もまだ求めているのではないかという不安をかきたてることもあった。
 実母は、環奈が四歳のときに家を出た。
 それから三年後、小学校に入ると同時に父が再婚し、新しい母ができた。
 前の母親は怖い人だったけれど、新しい母親はとても優しく、環奈はすぐに彼女が好きになった。
 しかし、幸せな日々は長く続かない。
 大好きだった父が病に倒れ、再婚の翌年にこの世を去った。
 しばらくの間は継母とふたりで暮らしていたように記憶している。父亡きあと、社宅扱いだったマンションを出なければいけなくなり、小さなアパートに引っ越しをした。ほどなくして、継母の表情がだんだん曇りがちになった。
 一年が過ぎたころだろうか。つましい暮らしをしていた継母と環奈は、再度の引っ越しをすることになる。
 継母は、新しいスカートを買ってくれた。スカートに合わせて、カチューシャも。
「環奈ちゃん、お兄ちゃんができたら嬉しい?」
「うん、うれしい」
 即答したそのとき、環奈が具体的に継母の言葉の意味を理解していたかと言われると定かではない。
 それというのも、物心がつくという時期が環奈は人より遅かったからだ。
 四歳まで一緒に暮らしたはずの実母の顔も思い出せなかったし、父の死に対する悲しみもうすぼんやりとしていた。そのときに見た光景は思い出せる。母の去っていく背中も、父の葬儀の遺影も覚えているのに、自分の内側にあったはずの感情がわからない。
 そんな環奈の霧雨にけぶる記憶が、一気に鮮やかになるのは九歳の引っ越しだった。
 新しいスカートを着て出かけた先は、向井家。継母は慣れた手付きで、一軒家の門扉を開けた。
 それもそのはず、継母はもともと向井家に住んでいたのである。だからといって、そこが彼女の実家だというわけではない。環奈の父と結婚する以前、継母は向井家に嫁いでいた。当時、具体的に継母が語った言葉によると「前はこの家のお母さんだったの」ということになる。
 なんのことはない、その家の主はかつて継母が離婚した相手だったのである。そして兄は継母と向井の父の息子だ。
 継母は再再婚をし、環奈を連れて元の旦那と息子と暮らすことを決めた。無論、九歳の環奈がそれに逆らうこともなく、新しい家族ができて嬉しいとすら思った。
 再婚するにあたって、継母は養子縁組していた亡夫の娘である環奈を向井家に連れていった。しかし、向井の両親は環奈の名字を変更しないと決めた。だから環奈は今も亡き父の浅見姓を名乗っている。
 つまり向井の父とは養子縁組をしていないのだが、それはあくまで実父への配慮という理由だと聞いていた。現に、環奈は中学、高校と私立の一貫校に通わせてもらい、何不自由ない暮らしをさせてもらった。
 家庭という場所には、いつも自分だけが残されて、人が入れ替わる。
 そんな印象を持っていた幼い環奈は、向井家で過ごす日々の中、家族というものを知るようになった。
 再婚した向井の両親の間には三歳上の兄がいて、再婚したその年に弟が生まれた。名字が違うという一点を除いて、環奈は幸せな家族の中で育った。
 ──あんなことがなければ、もしかしたら今もまだ実家にいたのかもしれないな。
 ときどき、そんなふうに思い出すことがある。
 弟の那王は、今年十七歳。今ごろは受験勉強に励んでいるかもしれない。
 環奈の知る弟は、最後に会ったときのままだ。あの家を出た八年前、那王はまだ小学生だった。
「それじゃ、お先に失礼します。鍵よろしくね」
「お疲れさまです」
 カチコチと、壁にかかったアナログ時計の音が心地いい。破れた絵本の補修は日常茶飯事で、環奈はその作業が決して嫌いではなかった。集中して補修をしていると、いつも気づけばずいぶん時間が経過してしまう。この日も、作業が終わって顔を上げれば環奈は最後のひとりになっている。先ほど心配して声をかけてくれた同僚の姿もない。
 ──もう二十一時、か。
 集中して作業をしていたつもりが、手を動かしている間、頭は関係ないことを考えている。あるいは、集中しているからこそ意識が現実から遠ざかってしまうのかもしれない。
 ふうと息を吐いて、両手をぐっと伸ばす。首も肩も凝っているけれど、疲労も幸福だ。
 教室に戻り、絵本を棚に立てかけると、大きな鏡にエプロン姿の自分が映る。
 色素の薄い茶色い髪は、ときに保護者から「あんな派手な髪をして!」と言われることもあるが、環奈の髪色は生まれつきだ。化粧の手を抜くと血色が悪く見えるほど白い頬、睫毛は長く目も大きいのにどこか陰鬱さを感じさせる瞳。環奈は自分の容姿があまり好きではなかった。
 だが、世の男性たちの中には、環奈のような容貌を好むものがいる。どこか寂しげで薄幸そうな、物静かな女性。そんなふうに勘違いされることも多い。
 ──別におとなしくもないし、言いたいことを言わないわけでもないのに。
 口数が少ないのは、さすがに二十六歳にもなれば自覚している。学生時代の友人からも言われていたし、兄の獅王も口を酸っぱくして言っていた。
『おまえはさ、誤解されやすいだろ、そういうの』
 そういうの、というのは、環奈が返事をしっかりしないことだ。
 実父に幼いころ言われたとおり、挨拶はきちんとする。おはようもこんにちはもおやすみもありがとうもごめんなさいも口に出す。けれど、何かを選択するような返事が苦手だった。気づいたときにはそうだったのだから、いつから自分が選択を声に出さなくなったのかなんてわからない。
 ──さっきの、濁谷さんの件もそうかな。
 だいじょうぶ? と尋ねられて、不安でいっぱいなのに、「はい」と答えるのは嘘をつくことだ。かといって、具体的にその時点で問題が起こっていないのに「いいえ」と答えるのもおかしい気がする。
 そうした矛盾を解決できない結果、どちらを選んでも正しくないと感じるときや、自分の返答で誰かを心配させてしまうと思うとき、環奈は何も言わずに微笑んだり、首をかしげたり、黙って相手の顔を見るようになった。
 その仕草が物静かに見えるというのなら、自分を好む男性はあまりたちのいいタイプではない。そう言ったら言い過ぎだろうか。
 電気を消して、教員室に鍵をかける。日中は園内にいたるところから子どもたちの声が聞こえる空間に、今はしんと沈黙が満ちていた。
 ここ最近、環奈の周りは少し騒がしい。
 濁谷俊氏というのは、環奈の担当するチューリップ組の園児である。園内でも有名な少年は、地元に根付いた資産家のひとり息子だ。俊氏自身はいたって普通の明るく元気な子どもだが、彼の父と祖母が騒動のもとになっている。
 父、濁谷源氏はひとり親なので、彼の母親であり園児の祖母が送り迎えに顔を出す。
 古い私立の幼稚園にとって、地元の資産家の寄付金は重要だ。園長も理事長も、濁谷家に少しばかり特別な対応をしているのは傍目にも明らかだった。
 だが、それとてよくある話。昨年、俊氏の担任だった教師も、特に問題は起こらなかったと言っていた。
 ──つまり、わたしのせいでこうなってるんだろうな。
 この春に年中になった俊氏は、遠足でお弁当をひっくり返した。そこで環奈が用意しておいた予備のお弁当とおにぎりをわたしたのをきっかけに「ぼく、こんなかわいいおべんとうはじめて!」と心を開いてくれた。
 それからというもの、俊氏の祖母はちょくちょく環奈に話しかけてくるようになった。とはいえ、基本的に会話のほとんどは俊氏の祖母が担い、環奈は「ええ」「まあ」「そうなんですね」と相づちを打つだけだ。保護者相手でも、いや、保護者相手だからこそ、口数はいっそう少なくなる。
 そういう環奈を物足りないと感じる保護者もいるのだが、俊氏の祖母は違っていた。
『浅見先生って、とってもおしとやかで最近の若い子とは違うのねえ。あなた、うちの息子と会ってみない?』
 彼女の疑問形の語尾に対し、環奈は軽く目を伏せて困った顔をしてみせた。
 それが自分の立場としてあまり正しくない対応だとわかってはいるのだが、かといってきっぱりとお断りを申し上げるのもいただけない。結果、いつもどおり曖昧な、返事になっていない返事をするよりなかった。
 その後ものらりくらりと濁谷父とのお見合い話をかわしていたら、ついに当人が現れたのである。さらに悪いことに、濁谷父はいたく環奈を気に入ったと言い出した。
 この一カ月、彼は園に電話をかけてきては相談のふりをして環奈と話したがった。ほかにも帰りに待ち伏せをしたり、食事に誘ったり、ひどいときには園長同伴で自宅へ呼び出したこともある。濁谷父、祖母の多段攻撃に園側としても疲弊が見えてきていた。かといって、寄付金を積んでくれる相手をストーカー扱いして警察に相談するわけにもいかない。園長からは、くれぐれも濁谷家の機嫌を損ねるなと念を押されている。
『俊氏の母親はね、結婚するまで猫をかぶっていたんですよ。儚げでか弱くて、ひとりでは何もできなそうな女性に見えたのに、結婚して妊娠がわかったとたん、急に我が強くなった。それで私の母にたしなめられましてね。そうしたら母を悪く言い出した。まったく、とんでもない女ですよ。今となっては、財産狙いの浅ましい人間だったのだと思います』
 彼の語る元妻への言葉は、濁谷の人間性そのものに思えた。
 結婚も出産も経験したことのない環奈だが、俊氏の母親が息子を守るために強くなったのは彼女の努力の結果だと感じられる。それが、もっとも身近な存在でありながらわからないというのは、濁谷のほうがどうかしている。

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