極甘エロスなアンソロジー1 年の差ラブ

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- 本販売日:
- 2019/01/07
- 電子書籍販売日:
- 2019/01/07
- ISBN:
- 978-4-8296-8363-7
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オトナ男子の芳醇な色気、年下男子の獰猛な欲望――
一度に味わえる濃厚ラブ!
大人な男に包み込まれるような成熟した愛も、
年下男子に激しく性急に求められる恋も、
クセになって溺れてしまいそうになる――。
めちゃくちゃ濃蜜なエロス満載!
淫らすぎる甘々☆年の差アンソロジー。
(掲載順)
『獰猛な欲望』御厨 翠
『主は今夜もその衝動を抑えられない』山野辺りり
『甘露の雨に濡らされて』玉紀 直
『ドSなお医者さまに淫溺契約を結ばされました。』栗谷あずみ

片桐涼真(かたぎりりょうま)
内閣官房長官の私設秘書。政界の陰 の支配者と呼ばれている冷徹な男。 しかし莉緒と結婚することになり!?

東条鷹彦(とうじょうたかひこ)
代々続く名家・東条家の当主で複数 の企業を経営。17歳年下の家政婦・ 桜子と、ある秘密の関係を結び……。

雨宮英慈(あまみやえいじ)
外資系損保会社CEOの息子。NY の本社で活躍した後、帰国。25歳の 若さで法務部部長になった。

都々見成至(つづみせいじ)
音声言語医学を専門にし、多くの歌 手を顧客に持つ名医。モテる割に女 性に対してクールだが……!?
『結婚するぞ』──半月前、恋人からそう告げられた菊池莉緒は、幸せの絶頂にいた。
恋人の片桐涼真とは、彼の特異な立場から“普通の”恋人同士が歩む道のりを望めないことは理解していたため、結婚という形に拘るよりもそばにいられることを選んだ。
しかし、彼は莉緒にプロポーズをしてくれた。それがどれだけ覚悟を決めた決断だったのかを考えると、いまだに胸が熱くなって涙ぐみそうになる。……とはいえ、現在は別の意味で彼に啼かされているのだが。
「あっ……涼真、さ……んッ、もう、無理……っ」
とある休日。涼真の部屋で一緒に夕食をとったのち、莉緒は後片付けもさせてもらえないまま彼に組み敷かれていた。食事を終えて食器を洗おうと立ち上がったとき、「あとでいい」と彼に腕を引かれ、寝室に連れていかれたのだ。
「身体はまだ限界じゃないだろう。俺を咥え込んで離さないのはおまえのほうだ」
正常位で莉緒の双丘に指を食い込ませながら、涼真が言う。
卑猥な言葉を投げかけられたことで、蜜襞は中を満たす雄茎にさらに絡みつく。すでに幾度か快楽の極みへ連れていかれているというのに、身体は非常に正直で、羞恥や悦びを得るとすぐさま反応してしまう。
「おまえを抱くのは久しぶりだ。こんなものじゃまだ足りない」
「あぅっ……!」
涼真は莉緒の胸から手を離さずに、腰を打ち付けてきた。為す術もなく彼を受け入れていることで、身も心も屈服させられている心地になる。
彼とこうして会うのは、久しぶりのことで、結婚宣言をされたとき以来である。
しかも今日は、デートしていたわけではない。彼が莉緒の両親へ結婚の挨拶をするために、実家まで足を運ぶ時間を作ってくれたのだ。
両親にはあらかじめ話をしていたこともあり、ふたりの結婚を祝福してくれた。
莉緒の前では傲岸不遜な本性を隠さない涼真も、両親には礼を尽くし丁寧に頭を下げていた。その姿に莉緒の感激はいっそう大きくなり、改めて彼と結婚するのだと実感することになった。
そんな経緯を経てから彼に抱かれているものだから、感じやすくなっているのは当たり前だ。涼真もそれを知っているからこそ、執拗に莉緒を攻め立てている。
「すごいうねりだな。この分だと、またすぐにいくんじゃないか?」
「だ、めえっ……っん!」
凝った胸の頂きを扱かれ、最奥へ雄槍をねじ込まれた瞬間、蜜窟が収縮した。熱塊を絞り上げて打ち震える淫孔の動きを感じながら、莉緒はシーツにしどけなく身体を弛緩させる。
けれども涼真は自身を引き抜くことはなく、達したばかりで蕩ける内壁を突き上げた。
「まだだ、莉緒。俺がいっていない」
「や、あああ……ッ、奥、は……も、だめぇっ……!」
漲る自身で容赦せず蜜襞を抉る涼真は、悲鳴のような嬌声に耳を貸すことはなかった。莉緒と同じように、彼もまた気分を高揚させているのかもしれない。
子ども時代に両親を亡くした涼真は、長いことずっと孤独に生きてきた。両親を死に追いやった男に引き取られ、その半生を復讐するためだけに費やした。
多感な時期に家族の温かみと無縁の生活を送ってきた男だから、自身の歩んできた人生を鑑み、結婚など考えていなかったに違いない。
だが、些細な偶然から涼真と莉緒の人生が交わった。
元彼と行くはずだったホテルにひとりで宿泊したとき、仕事で来ていた涼真と偶然出会ったのである。
あのとき宿泊をキャンセルしていれば、ふたりが関わることなど一生なかっただろう。そう思うと、彼との出会いに感謝せずにはいられない。
──しあわせすぎて怖くなる。
この男のそばにいられるだけでよかった。それなのに、彼は莉緒にプロポーズをし、両親に挨拶までしてくれたのだ。わかりやすく愛を囁く男ではなかったが、涼真は行動で自身の愛を示していた。
快感で混濁する意識の中で、涼真と出会えた幸福に浸る。すると、意識が逸れたことを感じ取った彼が、ぐずぐずに潤んだ肉襞を抉ってきた。
「何を考えている? 集中していないなら抜くぞ」
「い、や……ぁっ、り、涼真さんのこと、しか……考えて、な……あぁっん!」
莉緒を反転させて尻たぶを掴んだ男が、もっと夢中になれとばかりに深く貫いた。雄茎のくびれが媚肉を擦るたび、莉緒は無意識に腰を振る。間断なく下腹部を走る喜悦は鮮烈で、ふたたび快楽の極みへと昇りつめていく。
「ああっ、またきちゃ……ああ……っ──!」
高く突き上げた尻を悩ましげに震わせ、莉緒は絶頂を迎えた。のたうつ体内の刺激をやり過ごそうと肩で呼吸を繰り返していると、男の吐息が耳朶を掠めた。
「派手にいったな。夜の間に何度いけるか、試してみるか?」
「も、無理……っ、ぁああ……んッ」
涼真は休息を許さずに、淫肉に絞られた雄槍を解放するべく腰を打ち付けてきた。
男のものが蜜孔を行き来すると、蜜孔から押し出された淫液が卑猥な音を立てている。じゅぷじゅぷと繰り返し響き渡り、つながりからは淫臭が薫っていた。
何度も気をやったことで意識が朦朧としてくる。この男に抱かれるといつもそうだ。思考を彼一色に塗り潰され、とことんまで淫楽を教え込まれる。そうやって莉緒を自分で染め上げ、ようやく涼真は満足するのだ。
「んっ、ぁ……! もう、だめ……ぇっ」
「安心しろ。俺も、もう限界だ」
激しく腰で打擲していた男は、やがて低く呻くと薄膜越しに欲を放った。乱れた呼吸を整えながら、莉緒の背中に倒れ込む。
「っ、は……」
背中越しに男の吐息を聞いて、莉緒はまたしても快感を拾ってしまう。背筋を震わせていると、身体を起こした彼が体内から自身を引き抜いた。
「んっ……」
それまで下腹を圧迫していた熱棒を失ったことで、蜜孔が淫らに蠕動する。とろとろと淫らな滴が溢れて止まらずに身悶えていたとき、彼がベッドを下りた気配がした。
顔を上げようとするも、あまりに連続して悦に打たれたことで動けない。シーツに顔を埋めて快楽が過ぎ去るのを待つ。すると少しして、涼真の唇が背筋に落ちてきた。
「あっ……り、ょ……ま、さ……んッ」
「声が掠れているな。喘がせすぎたか。……おまえを抱いていると、十代の盛っている餓鬼のようになる」
(『獰猛な欲望』御厨 翠 より)

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