玉の輿婚! 腹黒な御曹司と結婚したら愛されすぎて困っています

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- 本販売日:
- 2017/01/06
- 電子書籍販売日:
- 2017/01/06
- ISBN:
- 978-4-8296-8290-6
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旦那さま、イジワルはやめてください☆
大企業の御曹司・緑里からメイドのあかりに突然言い渡された結婚命令! 「ずっと俺のものにしたいと思ってた」と強引にキスされ、他に好きな人がいたのに、処女を奪われてしまい……!? かっこよくて腹黒な彼だけど、新婚生活では大事にして甘やかしてくれる。毎晩、熱い欲望を受け入れながら身も心も蕩け、愛されっぱなしで幸せが止まらない! 糖度満点の結婚内ラブ!

飛鳥井緑里(あすかいみどり)
大企業の御曹司。双子の兄・蒼馬がおり、影武者をしていたことも。あかりとは幼なじみ。策士で腹黒。

塩谷あかり(しおたにあかり)
飛鳥井家に勤めるメイド。幼なじみの蒼馬に片想いしていた。でも緑里の口車に乗せられて、まんまと彼と結婚するハメに!?
すたすたと歩み寄ってきたかと思うと、ひょいとダイニングチェアから抱きあげられた。
「きゃあっ! なっなにするんですかっ!」
「なにって、お姫様抱っこだよ。知らないの?」
「知ってます、知ってますけどでもっ!」
緑里さんは機嫌よく鼻歌なんて歌いながら、寝室へと向かう。
扉は開きっぱなしになっていたから、そのまま入り、ベッドの上に優しく仰向けに寝かされた。
慌てて起き上がろうとするより早く、緑里さんに覆いかぶさられてしまう。
「まっ待ってください、ほんとに待ってっ!」
「これ以上待てない。ずっと待ってきたからね」
「だって緑里さんって小春さんのことが好きだったんじゃないんですか!? そんな、好きだなんていきなり言われても信じられるわけ、……ンンっ……!」
うるさいとばかりに、むりやり唇をふさがれた。ちゅ、ちゅっとわざとのように音を立て、唇をついばんでくる。
「ん、……んっ……はぁっ……」
むりやり、なのに……優しいキス。こんなの、ほんとに愛されてると勘違いしてしまう。
何度もキスを繰り返したあと、緑里さんは少しだけ顔を離した。そのきれいな顔で、じっとわたしを見下ろす。
「信じられないなら、それでもいいよ。言ってわからないなら、身体に教え込ませてあげる。たっぷりと、ね」
薄茶色の瞳が切なく潤み、情熱的な色に染まっている。きれいで、色っぽい。おとなの色気だ。
──緑里さんは、もう幼なじみの男の子じゃない。男の人、なんだ。
おとなになって初めてキスをされたあのときから、それはわかっていたことだった。いまになって改めて、思い知らされた。
「あ、あの、せめてお風呂に」
「だめ」
「電気っ! 電気だけでも消してくだ」
「むり」
ことごとくわたしの要求を遮って、また深いキス。舌が絡み合い、ちゅっと吸われる。ぴりっとした甘い刺激が脳髄まで届き、身体が震える。
「ん、……んっ……、んんっ、あっ!?」
するりとロングTシャツの中に手が入ってきて、きゅっといきなり乳首をつままれる。軽くなんだろうけれど、そのままやわらかく指先で捏ねられ、いままで感じたことのない刺激に我知らず甘い声が上がってしまう。
「ずっとこうしたいって思ってた。頭の中で、何度あかりを犯したかわからない」
「な、み、緑里さんっ……」
いくらこんな状況だからってなんてこと言うのっ!?
混乱のうえ戸惑って見上げると、緑里さんは熱い息を吐いた。甘い吐息が肌にかかるだけで、びくんと反応してしまう。
「ずっとおまえが好きだった。俺のものにしたいと思ってた。この胸だって、何度こうしてもみくちゃにしたいと思ったことか」
「あっ! いやあんっ!」
くにくにと乳首だけを弄んでいた指の動きが止まったかと思うと、左の乳房をむにゅっとわしづかみにされる。
わたしの胸はどちらかといえばちいさいほうで、緑里さんの大きな手では物足りなく感じてしまうかもしれない。わたしはスタイル的にも小柄というかお子様なほうで、将来結婚する人をがっかりさせてしまうかもしれない。申し訳ないなと、勝手な妄想をしてはコンプレックスに思っていた。
だけど、緑里さんはがっかりするどころか、優しく微笑んでくれた。
「あかりの胸、思ってたよりやわらかいんだな。俺の手にあまるくらいって、俺の理想ぴったり。かわいい」
「っ……ふ、ぁっ……んんっ……」
ちゅ、とキスをされながら円を描くようにくにゅくにゅと胸を揉まれる。
コンプレックスの胸をそんなふうに言ってくれたことが、うれしくて。恥ずかしくてたまらないけど、甘酸っぱい気持ちのほうが大きかった。
「が、がっかりしてない、ですか?」
「してないよ、ぜんぜん。あかりの胸なら、どんな胸だって俺はうれしい」
そう言ってくれたのはいいけれど、緑里さんはロングTシャツをまくりあげる。
「あっ! だ、だめっ!」
「だめじゃない」
「見えちゃう! だめ!」
「見るから脱がせてんの。暴れたって無駄だって」
緑里さんは半ば強引に、身をよじって抵抗するわたしの手をつかみながら、器用にロングTシャツを脱がせてしまった。
こんなことならブラジャーつけとくんだった! もう寝るだけだと思って完全に油断してた!
後悔しても、もう遅い。
わたしの小ぶりの胸は、明るい電気のもとばっちりと、緑里さんの眼前にさらされた。手で隠したくても、両手首を片手でがっしりと束縛されているため、それもできない。
「直接見てもかわいい。あかりの乳首って、きれいなピンク色なんだね。ああ、すごい……ふわふわだ」
「み、緑里さんっ……ぁんっ……!」
緑里さんはわたしの左乳房に頬を擦りつけるようにし、感触を楽しんでいる。そのたび緑里さんのさらさらのストレートヘアが肌や乳首にさわさわと当たって、ちょっときもちがいい。
右の乳房はあいているほうの手でやわらかく揉まれていて、じわじわと快感が身体の奥にたまっていく。
お腹の奥が熱く疼いた、と思った瞬間、じわりと覚えのある感覚が襲ってきた。
おととし、約一年のあいだ。緑里さんにキスをされていたころ、わたしは秘所を濡らしていた。
あのときと、まったくおなじ感覚だ。
──わたし、……濡れてるんだ。
久しぶりの感覚に、さらに戸惑う。
「どうしたの? きもちよくない?」
羞恥に顔を熱くし、足をもぞつかせるわたしに、緑里さんが気がついた。わたしは急いでかぶりを振る。
「その逆です、きもちよくて……だから、どうしたらいいのかわからないんです」
「あかりがきもちいいって感じてくれてるなら、俺はうれしいけど?」
「だって、」
わたしは官能の波に揺さぶられながら、喘ぐように言った。
「だってわたしは、その……緑里さんの気持ちにまだこたえられているわけじゃなくて、……なのにこんなに感じちゃって、きもちよくなっちゃっていて……わたし、おかしいのかもしれません」
「ねえ、あかり」
緑里さんはいったん手の動きを止め、胸から顔を離して見下ろしてくる。とてもとても優しい瞳で、わたしを見つめてくれる。
「あかりが俺のことを好きになってくれなくてもいい。俺はそれでもかまわない。それを覚悟で、俺はおまえのことを抱いてるんだよ。それにさ、セックスって理屈じゃないんだよ。好きじゃない相手とだってきもちよく感じる、そんなことあかりじゃなくたってみんな経験してる。あかりはおかしくなんかないよ」
「ほ、ほんと、ですか?」
「うん。あかりは俺に触られて、いやだと思う?」
「いやじゃない……いやじゃないから、おかしいのかなって……」
「だーかーら。理屈じゃないの、こういうのは。おとなしく、俺を感じてて? そしてきもちよくなって?」
「ひゃっ!?」
顔が再び沈んだと思ったら、緑里さんはわたしの乳首をぱくりと口に咥えてしまった。ぴりっと電流のような快感が走り、びくんと背中がのけぞる。そのまま舌で横舐めされ、反対側の乳首はぐにぐにと少し強めに長い指で捏ね回される。

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