堅物外科医は一途に愛を乞う

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- 2021/06/18
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敏腕外科医・鏑木弦とお見合い結婚した看護師の私。彼は寡黙でとっつきにくいけれど、細かな気配りが出来て頼りになる夫。夜も甘く抱いてくれて、幸せの絶頂のはずが、激務が続きすれ違いの日々に!? 不安になっていると病院内にもかかわらず、弦さんから激しい口づけが! 様子のおかしい私に気付いていたみたい。不器用な男性が必死で求めてくれる姿にキュンとして――。
プロローグ
本当は、とても真面目で優しい人なのだと、私は知っている。だから、彼の唇が紡ぐ言葉が時に冷たく聞こえても、嘘だけは無いと信じられた。
「……本当に、私でいいんですか?」
甘い言葉はない。今はまだ愛を問えるような心の距離でもないけれど、どうしてもそれだけは聞かずにはいられなかった。
暖かな日差しの中で、彼が眩しそうに目を細めて振り返る。
「君がいい。そうでないと結婚しない」
微笑みひとつない、相変わらずの無表情だけれど、その言葉だけでもう充分だった。
胸の奥が苦しくて、頬やら耳やらが火照り始める。今、彼の目に私の顔は林檎のように真っ赤に映っていることだろう。
――君が、と言ってくれた。君で、ではなく。
「……ありがとうございます」
ふにゃっと頬が崩れて、きっとみっともないくらいに緩んだ表情になっている。お礼を言った私に、彼は訝しむように眉を顰めた。
「……どうして礼を言われるのかわからない」
「だって、うれしいので」
お見合いだけれど、好きになれた。好きな人と結婚できる。今はまだ、ぎこちなくても少しずつ距離は縮めていける。
きっと上手くいくと、この時は本当にそう、信じていたのだけれど。
1.夫の背中を見送る夜は
白い室内灯が、朧な視界の中で揺れている。喘ぎ交じりの息遣いと粘度のある水の音が、寝室内の空気を淫靡なものに変えていた。
ずん、と下腹の奥で熱い衝撃を受け止める。
「ああっ! あ!」
私の両足を肩にひっかけ、夫は上から叩き込むように濡れた蜜壺の最奥を穿った。目の中で、チカチカと星が飛ぶ。そのまま、一番感じる奥を押し上げるようにして中を捏ねられたものだから、もうたまらなかった。
「ひんっ、あ! あ、待って、まっ……んんっ」
うるさい口だと言わんばかりに、唇で塞がれる。息苦しさに顔を振っても、両手でしっかりと頭を抱えられていて逃げることができなかった。
陰唇は彼の熱い楔に割られ、上の口は分厚い舌に割られ、どちらも中を激しくかき混ぜてくる。私の全てを奪い尽くされそうな、情熱的な彼との夜はいつものことだった。
「んっ、ふ、んんっ……」
喘ぎ声すら全部、彼に食べられてしまう。固い熱にめいっぱい押し広げられた膣壁が、私の意思とは無関係にひくひくと戦慄いた。その度にじゅんと中が潤って、彼に絡みつく。
もう、限界が近い。身体の中にたまった快感の熱が、もうすぐ弾ける。果てを何度も教えられた身体は、その瞬間を悟って縋るように両手を伸ばした。
白衣姿しか知らない時には、思いもよらなかったたくましい背中に手を回す。ぱん、と身体の中で弾けたような感覚があって視界が真っ白になった。
「ん、んんんんっ!」
嬌声と達した瞬間の痙攣を、伸し掛かる彼の身体と重なったままの唇に押さえ込まれる。その間も、ぐっぐっと断続的に奥を捏ねられ快感の余韻が続く。
身体の中を、小さな波が打ち寄せ、引いた。それを数度繰り返してしばらくすると、ようやく痙攣が収まり、徐々に身体の力が抜ける。背中にあった手も脱力してぱたりとシーツに落ちた時、やっとキスが解かれた。
「んっ……ふあ……あぁ……」
目を閉じたままで、思う存分息を吸い込む。すると、ぺろぺろと宥めるように彼が私の唇を舐めてくる。
私の中にある彼自身は未だ熱く硬いままだ。私だけが達してしまって、動かずにいるのは辛いだろうと思うのに。夜の彼はひたすら甘く、私に優しい人だった。
「……ゆずる、さんも」
「まだ苦しいだろう」
静かな口調は、ともすれば冷たくも感じる。だから私も、この人の本当の優しさを最初は上手く感じられなかった。
はふ、と息を整える。ずっと私の頬を撫でてくれていた手に私の手を添えて、もう大丈夫だと告げようとした時だった。
最大音量の着信音が鳴る。彼のスマートフォンのものだ。もう聞きなれているはずの音なのに、私の肩はびくっと跳ねる。彼はため息をひとつ落とした。
彼の手が私の頬から離れて、汗で額に張り付いた髪をかきあげる。彼は上半身を起こすと、サイドテーブルに置いてあったスマートフォンに手を伸ばした。
「はい、鏑(かぶら)木(ぎ)です」
着信画面を見た彼は、すぐさま耳に当て通話に応じる。ということは病院からで間違いない。
……ぬ、抜かないのかな?
こうして身体を繋げたままで電話されるのは、向こうから見えないとわかってはいてもものすごく居たたまれない気持ちになる。
それに、きっと今夜はもうおしまいになるだろう。ついさっきまで、あれほど情熱的な行為を先導していた人とは思えない、冷静沈着な声と表情を下から見上げて私は悟る。
会話を拾っていると、どうやら彼……私の夫である弦(ゆずる)さんが受け持つ患者の急変のようだ。ふと、逸れていた彼の視線が私へと落ちてきて、スマートフォンを持つ手と反対の手の指が、私の唇に触れた。
「すぐにエコーと血液検査。それと内科の主治医と麻酔科医に連絡を」
「……んっ」
スマートフォンの向こうの相手と話しながら、彼がずるりと私の中から出て行く。その感覚に、小さく身体を竦めて目を閉じる。すぐに話し声は遠ざかり、目を開くと彼が裸のまま寝室を出て行くところだった。
多分、シャワーを浴びにいったのだろう。ということは、やっぱり彼は今から病院へ行くのだ。緊急手術だろうか。会話の感じから、元々手術予定だった患者さんの急変ではないかと思う。
「お見送りくらい、しようかな」
そう思い、ベッドの上で自分の下着やパジャマを探す。パジャマは、ベッドの足元に落ちているのが見えた。けれど、下着が見つからない。ベッドから一度降りて探そうにも、まだ身体に力が入らなくて立てそうになかった。
そうこうしているうちに、すぐにまた寝室の扉が開いて濡れた髪を拭きながら彼が入ってきた。
「起きなくていい。俺はすぐに出る」
さっきまでの情交の匂いと痕を消すためだけの、烏の行水のようなシャワーだ。ベッドに入る前に一度入浴は済ませているから、それで充分なんだろう。
彼が素早く身支度を整える。私は、沈黙が嫌でつい余計なことを言った。
「髪が濡れたままでは、風邪をひきませんか」
「乾かす時間はない」
すぐにあった返事の短さに、仕方なく口を噤む。シーツを手繰り寄せ、裸のままだった胸を隠すと、聞かれないように小さく嘆息した。
ベッドでは、優しく情熱的だ。最初の夜、普段の彼からは思いもよらない熱情を向けられて、だからその時はとても嬉しかった。きっと、努力すればそう時間もかからずに、心の距離も縮められる。
そう思っていたのだけれど。
「陽(ひ)奈(な)子(こ)」
名前を呼ばれてはっと我に返り、顔を上げた。すると、訝しげに眉を寄せる彼がすぐ傍にいた。
不機嫌そうなその表情に、固まってしまって声が出ない。
「いってくる」
「……あ! は、はい! えっと……お気を、つけて」
顔を伏せていたから、拗ねたように思われたのだろうか。
慌てて笑った。これから病院に向かう彼に少しでも安心して欲しくて、そのための笑顔だったのだけれど、彼の機嫌はどうやら回復しなかった。
眉根を寄せて黙ったまま、彼の手が持ち上がる。私に向かって伸びてくるかと思ったら、気のせいだった。
すぐに踵を返して、広い背中しか見えなくなった。頭を撫でてもらえるかと思ったのに、それがちょっと残念だった。
「明日は、多分帰れない」
それを最後に、彼は寝室を後にする。結婚してまだ三か月、その間に何度も見た背中だった。
「……いってらっしゃい」
彼は医者だ。しかも将来有望な外科医となれば、忙しい。患者さんの容態次第でいつ呼び出されるかわからないということも、ちゃんと理解している。私だって看護師をしているのだから、当然のことだ。
仕方のないことだけれど、寂しいものは寂しい。わかっていても感情は別だった。もしも、もっと夫婦らしい気持ちをお互いに持てていたら、そんなことも思わずにすむのだろうか。
「はあ……」
再びため息を吐いて、私はぽすんと頭をベッドの枕に落とした。
「お見合い結婚って、難しい」
***
その縁談は、ある日突然上司によって持ち込まれた。
「それって、お見合いってことですか?」
職員食堂で昼食を終えた後、午後の診療までにまだ時間があったので、小児科外来診療室の詰所の奥にある休憩室でお茶を飲んでいる時だった。
小児科部長である高(たか)階(しな)先生は白髪の混じった眉を八の字にして、私の顔色を窺う。
小児科外来の看護師は私を含め三名だ。診療室を空っぽにするわけにはいかず交代で昼休憩を取っているため、今は私と高階先生のふたりきり。
そのタイミングで、会わせたい男性がいるけどどうだろう、と言われたのだ。
どうだろう、と聞かれても。
どんな人かもわからないのに、答えようがない。
「今は彼氏いないって言ってたかなーって」
「そうですね。……かなしいかな、モテなくて」
今っていうか、もう結構長いこと、いない。
看護大学を卒業してからこっち、出会いはさっぱりだ。看護師仲間や検査技師に男性はいても、仕事仲間だと思うとどうしてもそういう雰囲気にはならない。
きっとそれは向こうも同じで、だからみんなで飲み会などでは仲良く過ごせるけれど、そこから先の関係に発展するような相手はひとりもいなかった。
「いやいや、そんなことはないよ」
「本当ですから」
「こないだ、花をもらってただろう」
「小学生の男の子ですけどね」
にやにや笑ってからかう高階先生に、苦笑いをして首を傾げる。
確かに、小さな男の子にならモテているかもしれない。喘息で定期的に通っている男の子に、先日花を渡された。後ろに控えるお母さまが、苦笑いでいてくださったのが、救いであったのだが。
どうか受け取ってやってくださいと視線が言っていたので、ありがたくいただいた。が、診察待ち時間中に彼氏はいるのかとか、男の子から色々と聞かれて参った。
最近の小学生って、すごい。
こっちがタジタジになってしまった。
「小学生でも男だねえ……」
「お母さまが最後とっても恐縮してらして……でも微笑ましいですよねぇ。大きくなったら積極的に好きな子を口説きにいったりしそう」
あの子の、真っ赤になりながらも一生懸命話してくれるキラキラした目を思い出し、ほっこりしながらお茶を啜る。
「あー、やっぱり、そういう積極的で話し上手な男の方がいい?」
「えっ? いや、男って、小学生ですし」
「真面目堅実、面白みはないかもしれないけど良い男なんだよ。ただ、気難しいとこがあるから、沢(さわ)さんみたいにこう、のどかな子が合うと思うんだよね」
続いた言葉で、男の人と会って欲しいという話だったと思い出した。
「はあ……のどか、ですか」
確かに、よくのんびりしていると言われる。会話のテンポがゆっくりなせいか、友人複数と集まると大抵私は聞き役に回る。久々に会ったテンションでワーワーと盛り上がり始めると、みんなポンポン話が飛び交うので、ついていけないのだ。
何か言おうと思っていると、次に話が移っていたりして、ちょっと悲しい。
友人たちはそんな私のことを「ほっとする」と言ってくれるけれど、私にはコンプレックスの部分でもあった。
「全然誉め言葉ではないんですが、それ……」
「何言ってるんだ! 褒めてるよ僕は! だから、一度だけ会ってくれないかなあ。嫁さんでももらわないと、いつか身体を壊しそうなくらいストイックな男なんだよ。ああ、実は、この病院の勤務医なんだけどね」
「えっ?」
「外科医の鏑木弦くん。知ってるだろう」
もちろん、知っている。
だけど向こうは知らないだろう。私なんて院内にたくさんいる職員のひとりで、普段ほとんど関わることのない小児科外来の看護師のことなど、覚えていないはずだ。一応、随分前に患者さんのことで話したことはあるけれど、きっと忘れられている。
いや、大事なのは、そこじゃなくて。
「ど……どうして私なんですか! 私なんか相手にならないですよ!」
「いや、君だからだろう」
「えっ、えっ……意味がわかりません」
本当に、わかりません!
いなみ総合病院は、五十二の診療科を擁し総病床数千を超えるこの都市では一番大きな病院だ。
外科の鏑木弦先生といえば、まだ三十代前半だが外科本部長に可愛がられ将来を期待されている。繊細な技術を必要とする難しい手術には必ず彼を助手にし、もしくは逆に彼の担当するオペに本部長が助手として入ることもあるという。
外科本部長はもう壮年だ。自分の技術を誰かにじっくりと継承させるつもりではないかと周囲は認識していて、つまり。
将来有望。そして背も高く彫りの深い彫像のような顔立ちに見とれる女性は多い。しかしながら彼は、その気難しい性格と言動から決して女性が近づかないことでも有名だった。
そんな鏑木さんと、高階先生のお膳立てで会うことになり、前日はほとんど眠れなかった。
緊張するけれど、楽しみでもあった。だって、私はほんの少しだけ知っていたから。
気難しいと言われるあの人の、見え隠れする優しさを。
季節は春。
場所は、ごく普通のカジュアルレストランだった。
「あの……沢陽奈子です。今日は、よろしくお願いします」
「鏑木弦です。こちらこそ」
いきなり格式の高そうなところではなくてそこはほっとしたものの、緊張からか気軽に話しかけることができない。高階先生経由で私が同じ病院の小児科外来にいるということも聞いているはずで、だとすれば自己紹介するような内容も……と、考えていて「あっ」とひとつ思いつく。
「あ。二十八歳です、今」
すると、彼も「ああ」と気が付いたように軽く瞠目してから、こくりと頷く。
「俺は、三十三です」
「えっと……五つ差ですね」
「そうなります」
年齢の話なんて、唐突にするものでもなかったかしら。
でも、何を話せばいいのかわからない。最初くらい一緒にいてくれたらよかったのにと、頭の中でぺろっと舌を出している高階先生に恨み言を言う。
高階先生は、今日は外せないカンファレンスが入ったとかで、急遽ふたりきりになってしまったのだ。
彼は、無駄なことは一切喋らないって聞いたことがあるけれど、やっぱり本当なんだろうか。
ちらりと上目遣いに彼を盗み見する。彼はメニューに目を落としていて、そういえば会話より先に食事のオーダーを考えなければいけなかったと気が付いた。一拍おいて彼が視線を上げると、目が合った。
「苦手なものはありますか」
「え。あ、大丈夫です」
「でしたら、コース料理を頼んでも?」
「はい。なんでも食べられます」
なんでも、というところを強調してしまって、恥ずかしくなって肩を竦める。慣れない場で緊張もあり、さっきから焦りすぎている自覚がある。
彼の方は特に気にした様子もなく店員にオーダーを済ませていた。
それからまた沈黙が続いて、まったく見つからない会話の糸口にどうしたものかと思考を巡らす。次から次へと話のネタが溢れてくる友人たちを思い出し、改めて尊敬する。
多分、そんな私の落ち着かない様子が彼に伝わって、気を使わせてしまったんだろう。
「……申し訳ない」
「はい?」
「俺はあまり、話すのが得意ではないので。退屈かもしれないが」
「えっ! いえ、そんなことはないです!」
慌てて両手を振って「違う」と主張したけれど、彼はもう私の方は見ていなくて、窓の外を見ていた。
それにつられて、私も外の景色を見る。
ここは、ごく普通のカジュアルレストラン。だけど立地が良いのか、窓から目の前にある緑地公園が見えて、遠目に桜並木があるのがわかった。
――綺麗。
ざわざわとした店内の音が、遠ざかるような感覚。彼も同じように景色を見ているのだと思うと、なぜか肩の力が抜けて背もたれに少し身体を預ける。
無理に、会話を探すこともないかとそんな空気を感じた。
それから、お料理が運ばれてくるとぽつぽつと話すことができた。といっても、私が思いついたことをぽろぽろと話したくらいで、会話が弾んだというほどではなかったのだけれど。
その後、次に会うまでに一か月と少しかかった。勤務状況を考えれば忙しいのはわかっていたし、然程興味も持たれなかったのだろうと諦めかけた矢先に連絡があり、次の約束を取り付けられて驚いた。
二度目、三度目もただ食事をしただけで終わった。
三度目はもう夏になっていた。珍しい海老が食べられるという店に連れていってくれて、海老が好物だった私は感激した。
最初のレストランで海老のお料理が美味しくて、私が好物なのだと話したことを思い出した。それを覚えていてくれたのだと気が付いたのは、その日家に帰ってからだ。
適当に聞き流されていたわけではなく、ちゃんと話を聞いていてくれたんだな。などとちょっと失礼なことを思ってくすりと笑ってしまったけれど、嬉しかった。
元から、私は鏑木先生のことをただ怖い人ではないと知っている。だから、彼の言動から小さな気遣いや優しさを見つけることは、会うほどに難しいことでもなくなって、すぐに惹かれた。
彼も、たとえ無表情でも私を見つめる目は優しかったから、そんなに不安になったことはない。ただ、彼があっさりと結婚を決めたいと言ってくれた時には、喜びと一緒に不安もあった。
だから聞いたのだ。
本当に、私でいいんですか、と。
君がいいのだと言ってくれたことが嬉しくて、ふんわりと温かくなった自分の心を信じることにした。
きっと時間をかけてゆっくりと、夫婦らしくなれると思ったから。

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