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Sっ気眼鏡上司が私のことを好きすぎる!!

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書籍紹介

社内一のモテ男、篠崎要と付き合い始めた彩菜。こっそり逢瀬を重ね、だんだんと彼色に染められて。いつも余裕な態度の要だけど、彩菜が別会社の男に口説かれているところを目撃して激しく嫉妬!? 「これからお仕置きの時間だから」ベッドに縛られながら、蜜でぬかるんだ秘所を何度も何度も責め立てられて! ハイスペックダーリンの甘すぎる執着愛!

ジャンル:
現代
キャラ属性:
シチュエーション:
登場人物紹介
立ち読み



プロローグ

 金曜日の朝、オフィスのエントランスで長身の男性の後ろ姿を見つけて、マフラーに顔を埋めながらその広い背中を見つめる。
 ああ、今日もカッコいい。
 その男性は、百八十センチを超える長身で、すらっと足が長い。センスのいいボストン型眼鏡をかけていて、インテリジェンスかつオシャレな雰囲気を醸し出すイケメンだ。
 その人は、うちの会社の中で一番人気の男性社員。
 彼の名前は、篠(しの)崎(ざき)要(かなめ)さん。年齢は、二十七歳。私、白(しら)石(いし)彩(あや)菜(な)と同じ部署の先輩だ。
 私は新卒採用で入社して現在勤務歴二年目の二十四歳。
 「女性らしさ」を意識して、女子アナみたいな清楚系を目指しつつダークブラウンのセミロングヘアをなびかせながら、ニットに膝丈のスカートというような王道なオフィスカジュアルな格好をしている。
 どこにでもいるような平々凡々な女性だ。何かが突出していいわけでもないし、めちゃくちゃ可愛いわけでもない。太くもなく細くもないし、胸も大きくないし、お尻も普通。
 派手すぎず地味過ぎないファッションに身を包んで、当たり障りのない女性を演じている。
 本当の中身といえば、恋愛経験皆無のこじらせ女子だ。
 中学高校と女子ばかりの学校にいたので、大学では男性と関われると期待していた。
 憧れの校内恋愛。サークル活動をして、合コンに参加してみたり、男女のグループ交際をしたいと思っていた。
 片想いに身を焦がし、できることなら両想いになって、好きな人と付き合いたいと憧れていたのに、私のいた学部には男性が少なく、結局キャンパスライフでも恋愛せずに終了するという悲しい結果に。
 恋愛への憧れが膨らみすぎて、少々暴走しがち。でもそんなところを周囲に知られないように、平静を装って生きている。
 社会人になって初めてちゃんと男性と関わるようになったのだけど、今年度から篠崎さんが私の教育係になり仕事を教えてもらうことになった。
 頭の切れる人だから、人に教えるのも上手で、新人の私にもわかりやすく丁寧に教えてくれる。いつも優しくて、でもときに厳しくて。その真面目な仕事ぶりも格好よくて、一緒にいると惚れ惚れとしてしまう。
 こんな人と一緒にいて、好きにならないほうがおかしい。
 一緒にいるといつもドキドキして、彼のひとつひとつの行動に一喜一憂してしまう。
 篠崎さんに好かれたいな……。
 そう思いながら、一生懸命仕事に取り組んでいたら、奇跡が起きた。
 前を歩いていた篠崎さんが、ふと振り返って私の存在に気づく。そして足の速度を緩めて私が追い付いてくるまで待っていた。
 他にもたくさんの社員が歩いている中、彼は私を待ってくれているようで、待たせてはいけないと、急ぎ足で彼に追いつく。
「おはようございます!」
「おはよう。今日も寒いな」
「そうですね」
 私に話しかけるたびに彼の口から出る白い息がキラキラ輝いて見える。二酸化炭素ですら素敵に見えるのだから、男前って本当にすごい。
「昨日は遅くまでご苦労さま。課長から頼まれていた仕事、全部終わった?」
「はい、何とか」
「課長も意地が悪いよな。帰り間際にあんなにたくさん資料持ってこなくても。あと二時間早く言ってくれたらいいのに」
「ですね」
 他愛もない会話が続く。篠崎さんは私より二十センチ以上も背が高いから、顔を上げて彼の顔を見つめなければならない。その匂い立つような男の色気の溢れる顔を見ているだけで幸せ。
 今日も完璧な配置の美しい顔だ。男らしい眉も、きりっとした奥二重の目元も、すっと高い鼻筋も、ふっくらと綺麗な形の唇も、全部が格好いい。その上、耳に優しい低い声も素敵なんだよなぁ……。
 っと、いけない。見つめ過ぎたら怪しまれる!
 じっと見すぎないように、前方へ視線を戻す。
「こんなに寒いと、温かい鍋が食べたいよな」
「いいですね、お鍋」
 こたつに入ってお鍋を食べている篠崎さんを想像して、可愛いなと微笑ましく思う。熱々のご飯を食べると、篠崎さんの眼鏡が曇るのを知っている私は、その姿を思い浮かべて顔を緩ませた。
「じゃあ、今日お鍋にしようか」
「えっ……」
 周りに聞こえない小さな声で、いたずらな笑みを浮かべて誘われる。
「仕事が終わったら、俺んちで一緒に食べよう?」
「は、はい……!」
 はあああっ、素敵! こんなにたくさんの人がいる中で、こそっと誘ってくるなんて罪。
 何食わぬ顔でそういうことをしてくるから、ドキドキが半端ない。心臓が壊れそうなくらい鼓動が速くなっていく。きっと私、今、顔が赤いと思う。
 そんな私の反応を楽しむべく、篠崎さんは耳元で更に囁く。
「彩菜、好きだよ」
「あう……っ!」
 そう。私たち、内緒で付き合っています。
 もうすぐ二ヵ月。周囲には内緒の恋だけど、私、とても幸せです。



 私たちの働く会社――株式会社エディオット・ジャパンは、アパレル関係の商社だ。青山にある高層ビルが本社。エディオット・ジャパンの本社はアパレル企業だが、系列の会社は鉱物資源開発や保険会社など様々な会社がある。
 各階に同じグループの会社が入っていて、このビルにはたくさんの人が勤務している。
 篠崎さんと私は二十二階にある本社の販売戦略部に所属していて、顧客層の調査をして自社のブランドイメージと連動させた新しい商品の企画や、イベント立案を行っている。
 とはいえ、私はまだ入社したてで、そこまでできるわけではないので、篠崎さんに教えてもらいながら日々勉強している感じなのだけど。
 オフィスフロアに着くと、販売戦略部のデスクが並ぶところまで歩いていく。先に到着している先輩たちに挨拶しながら自分のデスクに荷物を置いた。
「おはよう。白石さん」
「おはようございます」
 隣の席に座っているのは、同じ部署の大(おお)萱(がや)めぐみさんといって三十代後半の先輩だ。二児のママで育児と家事に追われて大変そうだけど、いつも私より早く出勤してしっかり仕事をして定時に帰るというバリキャリな女性。
 ショートボブがよく似合う綺麗な顔立ちの大萱さんのほうを向いて、私はマフラーを外した。
「ねえ、ねえ。今日も一緒だったの?」
「え?」
「篠崎くんよ。さっき一緒に入ってきたじゃない?」
 さすが大萱さん、よく見ている。さっきオフィスに入ってきたとき、篠崎さんと一緒だったところを見られていたのだ。篠崎さんのデスクは私の斜め前だから、大萱さんの正面。
 篠崎さんは別部署の女性に声をかけられてデスクにまで到着していない。遠くで女性と話す篠崎さんを見ながら、大萱さんの話は続く。
「たまたまですよ、本当にたまたま」
「そうなの?」
 私たちが付き合っていることは内緒だから、バレないように配慮しているつもりなのだけど……こうして朝同じ時間になることが多い。
 別々の家に住んでいるし、通勤ルートも違うはずなのに、出社する時間が同じになる確率が高い。私としては、朝から素敵な篠崎さんを見られるから嬉しいのだけど、一緒の頻度が高いと怪しまれる。
「白石さん、本当に可愛がられているよねー」
「いやいや、そんなことはないですよ。手のかかる後輩だと思われていると思います」
「そんなことはないと思うけどなー。ふたり、くっついちゃえばいいのに」
「いやいやいやいやっ!」
 ぶんぶんと頭を振って全否定する。くっついちゃえばいいのに、と言ってもらえるのは「お似合いだね」と褒めてもらえたみたいで嬉しいけれど、篠崎さんには数多くのファンがいる。
 もし私が彼女だなんてバレたら血祭りにあげられてしまうだろう。だからここは喜びを押し殺して全否定でいく。
「滅相もないですよ。そんなの畏れ多いです」
 本当にそう。付き合って二ヵ月が経つけれど、なぜ私なのだろうと思う。
 ごく普通の私がなぜ選ばれたのか、全然わからない。
「白石さんはフリーなんだっけ? いいなあ、これからたくさん恋愛できる若者は」
「大萱さんは結婚されていて幸せいっぱいじゃないですか。羨ましいです」
「ええーっ、でも全然キラキラしていないよ。ドキドキしたり、キュンキュンしたりとか皆無だからね。子どもは可愛いけど」
 大萱さんと話しながらコートを脱いで、壁際に置いてあるハンガーにかける。そして自分のデスクの前に座った。
 他愛もない話を続けながらも、視線で篠崎さんを追う。女性社員からの話は、きっと仕事半分、プライベートな会話半分な感じなのだろう。砕けた感じに話していて、たまに笑いが起きている。
 女性社員からは明らかに好意を感じる。篠崎さんに対して少し照れながら嬉しそうに話す女の子の顔になっているからだ。
「篠崎くんって、本当に人気だよね。見た目も頭もいいし、優しいし仕事ができるし」
「そうですね」
「この間も、企画コンペで優秀賞をもらっていたよね。仕事で確実に実績を残しているからすごいよ。しかし、うちの会社の女子たちはことごとく玉砕、と」
 明らかに下心のある女子社員たちの誘惑をうまく躱し、篠崎さんは自分のデスクへとやっと到着した。そして向かいにいる私と大萱さんに向かって笑顔で挨拶をする。
「おはようございます」
「おはよう~。朝から大変だったね。あの子の話、本題に入るまでが長いでしょ?」
「はは、そうですね」
 困ったようにはにかむ篠崎さんの笑顔が眩しい。
 とはいえ、さっきの女性社員の気持ち、私にはよく分かる。篠崎さんと少しでも接点が欲しくて、些細なことでも話したいと思っていたから。
 好きだからちょっとでも近くにいたいし、同じ時間を過ごしたい。そういう恋する女の子の気持ちだよね。私も、少し前までそうだった。
「それより、大萱さんと白石さん。朝からふたりで何の話していたんですか? 楽しそうでしたよ」
「そうなの。白石さんがフリーだって言うから、これからたくさん恋愛できていいなって」
「ちょ……っ、大萱さん」
「あ、ごめん。フリーってこと、言っちゃだめだった?」
 そこは全然いいんだけど……。これからたくさん恋愛できるなんて言ったら、篠崎さんが気を悪くしてしまうかもしれないと心配になる。
「朝から恋愛の話だったんですね。女子って感じだな」
「もしいい人がいたら紹介してあげて。篠崎くんの周りってスペックの高い素敵な人が多そうだし」
 大萱さんがそう言った瞬間に、篠崎さんの表情から笑みがすっと消えた。一瞬の出来事だったけど、私は見逃さなかった。
 あれ……篠崎さん……?
 今、何だが様子がおかしかったような。面倒な話を振られたなと気分を害したのかもしれない。
「あ、そんなのいいですからね。私、今は恋愛より仕事なので」
「そう言わずに~。どこに出会いが転がっているか分からないから、とにかく出会いの場には顔を出すのが大事だよ。篠崎くん、いたら紹介お願いね」
「はい、捜しておきますね」
 篠崎さんは、何もなかったかのように笑顔になる。
 よかった、いつも通りの篠崎さんだ。世話焼きの大萱さんのことだから、と軽く流してくれているだろう。
 そういうわけで、私たちはお互い恋人であることを隠し、ただの先輩後輩として過ごしている。周りで気づいている人はいないし、私たちも完璧に隠しきっている。
 それが寂しく感じるときもあるけれど、余計なトラブルを避けるため仕方ないと思ってる。もしバレたら大変なことになるに違いないから。

 仕事が終わると別々に会社を出て、彼の家の最寄り駅前で待ち合わせる。
「ごめん、待った?」
 私より一本あとの電車に乗ってきた篠崎さんは、私の姿を見つけて急いで駆け寄ってくる。
「いいえ、大丈夫です。それより、何鍋にします?」
「そうだなー、水炊きでもいいし、豆乳鍋でもいいし、キムチ鍋も捨てがたいな。でもキムチはダメかな。そのあと、匂ったらいけないし」
「匂い、気になります?」
「ああ、彩菜に臭いって思われたくない」
「思いませんよ、そんなこと」
 そもそも、同じものを食べているのだから、匂いなんて気にならないでしょう、と言いかけると、彼が意味深な目でこちらを見ていた。
「彩菜のすごく近くにいたいから、今日はやめとく。キムチ鍋以外にしよう」
 そう言われて、胸が大きく跳ねる。
 それって……もしかして、そういうことをするっていう合図……? いくら鈍感な私でも、それくらい分かる。
 そう察して急激に恥ずかしくなる。
「そういうわけだから、今からスーパーに行こう」
「はい」
 駅とマンションの間にあるスーパーへ歩き出す。そこで鍋の材料を揃え、私たちは彼のマンションに向かった。今日のお鍋はあごだし鍋に決定して、肉よりも魚をメインに食べることになった。
 お互いひとり暮らしだから、自炊はするものの、忙しい日などは外食や買ってきたもので済ませることが多い。だから、野菜をたっぷり摂れる鍋は体にもいいし温まるし、いいことづくめだ。
 準備ができたところで、缶ビールで乾杯をして鍋を作り始める。篠崎さんの家は、リビングにこたつがあって、その上にガスコンロをセットしてお鍋を置いた。
 なかなかいい感じの冬を満喫できる環境で、ふたりで向かい合って食べ始める。
「わ……美味しい!」
「うん、美味い。ビールも最高だな」
 体も温まるし、美味しいし。目の前には大好きな篠崎さん。
 私たちは少し前まで普通の先輩と後輩だったのだけど、彼から告白されて付き合うことになった。きっかけは私がすごく落ち込んでいたのを、励まそうとしてドライブに連れて行ってくれたこと。
 ふたりきりで夜景を見ていたら、そういう雰囲気になってきて……付き合ってほしいと言われたのだ。
 でもきっと、もともと私が好きだってことは気づいていたはず。篠崎さんのことを見る目は完全にハートだったし、何を言われても照れて喜ぶし、犬ならブンブンと尻尾を振って喜んでいたに違いないほど、毎日浮かれていた。
 そんな私を見て、彼女にしてやってもいいと思ってくれたに違いない。
 私が好きだっていうのが、だだ洩れだったんだろうな……そうじゃなきゃ、彼のほうから好きになるなんてあり得ない。
 篠崎さんは、うちの会社でファンがいるくらい人気の人だ。パウダールームに行くと、篠崎さんの話題をよく聞く。上司からの信頼も厚くて、仕事がよくできて。後輩の面倒見もいいし、リーダーシップをとって部署のみんなを纏めてくれる。
 出世するであろうと誰もが認めていて、これからが楽しみな人材だと上層部からの評価も高い。そんな素敵な男性が、私のことを好きになってくれるなんて今でも信じられないでいる。
「あ、彩菜。お箸止まってる。また何か妄想してるだろ?」
「していませんっ」
「ほんと? たまにボーッとして自分の世界にいってしまうから、現実に引き戻さないとって思うんだけど」
 そうそう。私ってば、何かと妄想しがち。ああなればいいなとか、こうなったらどうだろうなんて頭の中で想像してしまう癖がある。
「彩菜の考えていることが、俺にもわかればいいのに。そうしたら、こんなに取り残された感を味わわなくていいだろ?」
「取り残してなんかないですよ。別にたいしたことを考えているわけじゃないです」
「そう?」
 ちょっと拗ねたような態度をとる篠崎さんが尊すぎる。そんな仕草も可愛いし、私の考えていることを知りたいと思ってくれるところも優しい。
「ねえ、お腹もいっぱいになったことだし、ちょっとゆっくりしたら、お風呂に入ろうか」
「え……っと、でも……」
 今日は帰るつもりで来たから、下着の替えを持ってきていない。何度かこの家に泊まったことがあるから、旅行用のスキンケアセットは置かせてもらっているものの、さすがに下着をそのまま二日穿くのは気が引ける。
「泊まるのは嫌?」
「嫌じゃないんですけど……下着がないから……」
「大丈夫。脱いで洗濯すればいいよ。どうせ朝まで穿かないから」
「ええっ……」
 そう言うと、篠崎さんは立ち上がって私のほうへやってきた。そして私のスカートに手を入れて、ショーツを足から抜き取る。
「ちょ……っ、篠崎さん!」
「今すぐ洗うね。これなら、心配ない」
「もう! 篠崎さんってば……」
 淡いピンクのショーツを持ってランドリールームへ向かう篠崎さんの後を追う。私が取り返す前に洗濯機に放り込まれ、すぐにスタートボタンを押されてしまった。
「ああ……」
 私のショーツが水浸しになっていく……。それよりも、篠崎さんの洗濯物たちと一緒に洗ってもらってよかったのかな。私の下着と一緒に洗うことは嫌じゃないんだ?
 それはちょっと嬉しい。
「もう、これじゃあ、ずっとノーパンじゃないですか」
「いいじゃん。そそる」
 ぐっと抱き寄せられて、スカートの上からお尻を撫でられた。いつもならそこにもう一枚布がある場所に何もない。するんと滑るスカートの感触にゾクッと震えた。
「篠崎さんの手の動き……エッチなんですけどっ……」
「そう?」
 悪びれる様子もないまま、彼の手は動き続ける。
 普段オフィスではクールだし、女性に囲まれていても「君たちには興味ないよ」という毅然とした態度をとっているのに、私には何だかいやらしい。
 まるいお尻の形をなぞっていったと思えば、むにゅっと尻肉を掴まれる。そしてもう一度優しいタッチで撫でられて、そのたびに変な声が出そうになった。
「……っ!」
 ビクンと大きく体が揺れて、明らかに大きな反応をしてしまった。感じたと気づかれているに違いない。
「お風呂湧くまで、こたつで待っていようか」
「……はい」
 このままもっとされるのかと思っていたのに、彼の手が急に離れた。
 何かが始まりそうな予感がしていたのに、ふっと解放されて少し物足りなさが残る。
 いやいや、何を考えているの。篠崎さんは、こんな場所で始めるような人じゃない。
 下着がないからスースーして変な感じのまま太ももを閉じてこたつへ戻り、ふたりで横並びになってテレビを見始めた。
 隣にいる篠崎さんは、私が下着をつけていないことなど気にしていないような素振りでテレビを見ている。私も同じようにテレビを見ていたのだけど、しばらくすると彼の手が太ももあたりに伸びてきた。
「…………っ」
 こたつ布団の中で私に忍び寄ってくる手は、スカートをそっと捲り上げて太ももを撫でる。でも視線はテレビのまま。バラエティー番組がついていて、リラックスして笑っているのに、手だけ悪いことをしてくる。
「それにしても今日の大萱さんには驚いたよな。彩菜がフリーだから男を紹介してほしいなんて言われてびっくりしたよ」
「そう……ですね」
 スカートを捲らないで、と太ももを閉じるのに彼の手は諦めない。そのまま太ももの間に滑り込むと、脚の付け根まで上がってきた。
「彩菜はフリーじゃないのにな。でもまさか、俺とこんな関係になっているなんて思わないか」
「……っ、ん」
 浅い茂みを撫でて、その奥にある場所を指先でなぞる。一生懸命閉じたのに彼の指の動きのほうが速くて、隠した場所を暴かれる。
 くちゅ、と甘い音が鳴った。
「ゃ……っ。篠崎さん……」
「俺たち、本当に気づかれていないよな。プライベートではこんなに仲良くしているのに」
 彼の腕を掴んで、それ以上触らないでとお願いするのに、指先がどんどん奥に入ろうとしてくる。潤んだ蜜を見つけた指先は、ゆっくりと左右に動かして蜜音を楽しむ。
 テレビの音のほうが大きいものの、こたつの中で秘部の音がしているのが分かる。楽しむように動き続ける彼の指先は私の愛液でぬるぬるになっていた。
「ん……っ、だめ……。もう……」
 そう言うのに全く聞く耳を持っていないようで、指先が上の方へ動いていく。そして敏感な場所を見つけると、そこを優しく弾いた。
「あっ……」
 ビクンと体が大きく揺れる。とろけるほどの快感が全身に広がって、脚を閉じる力が緩む。ふわっと脚が開いた瞬間に、ガス給湯器からお風呂が沸いたことを知らせるメロディが流れた。
「……お風呂に入ろうか」
「は、はい……」
 ぱっと手を離されて、きゅっと太ももを閉じる。
「先に入っておいで」
「はい」
 想像していたより、簡単に解放されたことに肩透かしを食らう。お風呂なんて後回しで、このまま始まるのかと思ったが、そうではなかった。ちょっと残念なような、ほっとしたような……。
 何だろう。今日はこんな感じばかりだ。悶々としていることを気づかれたくなくて、私も何もないように立ち上がってバスルームへと向かった。

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