どっちも、好きでしょ? 王子な彼氏とケモノな弟の極上トライアングル

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- 本販売日:
- 2015/02/04
- 電子書籍販売日:
- 2015/02/04
- ISBN:
- 978-4-8296-8233-3
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書籍紹介
愛する二人と一緒なら、
そこは――天国。
「澪のすべてを愛してる。だから結婚してほしい」「姉さんは僕だけのものだ!」大好きな彼氏・匠、ずっと支え合って生きてきた大切な弟・優斗。二人に烈しく求められ、どちらかを選べずに苦悩する澪。ある日、弟との歪な関係を彼に知られてしまう。別れを覚悟した澪に二人から意外な『解決策』を提案され……?
登場人物紹介

相葉 匠
澪の会社の若手ホープな営業マン。澪に結婚を前提とした交際を申し込む。

椎名優斗
澪の弟で大学生。研究の傍ら読者モデルのバイトもしている。姉が世界で一番好き。

椎名 澪
両親が他界してから優斗の世話を細やかに見てきた。弟との間にある「秘密」を抱えている。
立ち読み
「隠さないで。見せて」
匠の低い声が耳元で囁かれる。胸元を隠していた手の片方をそっと取られ、指先が彼の唇に啄ばまれた。
「澪のすべてが見たい……いや、欲しい」
そんなことを言われたら、もう抵抗なんかできない。澪は彼の言葉に従うように、自分から反対の手も胸元からどけた。匠の視線が胸元に集まっているのを感じる。彼に見られているだけで、自然と呼吸が速くなり、首筋から胸元にかけてピンク色に染まっていく。
(あ……もう……)
とろりとしたものが脚の間に湧き出たのを感じて、澪は羞恥から小さく太腿を擦り合わせた。匠が脇腹からキャミソールをめくり上げて脱がせていく。続けてフレアスカートも取り払われて、下着姿を彼の前に晒す。鼓動が速くなりすぎて、心臓が破裂してしまいそうだ。そんな澪の身体を、匠の視線がなぞる。
「綺麗だ……とても……」
スーッと指先で胸の膨らみを刺激されて、ブラの下で乳首がツンと持ち上がる。
匠の指先がだんだんと下に下がり、ブラとお揃いのショーツにたどり着いた。脚の付け根を滑り落ち、そのままショーツの薄布越しに秘められた処に触れられる。
「濡れてる」
ショーツのクロッチが、溢れた愛液を吸ってしっとりと肌に張り付いている。
キスだけで濡れてしまっていることを匠に知られたのがうら恥ずかしく、顔を隠すようにして彼の胸にしがみついてしまった。
「……やだ……わたし……」
消え入りそうな声を漏らすと、耳の縁を甘噛みされる。
「どうして? 俺は嬉しいけど」
(淫らな女だって呆れたりしないの?)
困惑した顔を上げると、彼は鼻先で頬をツンツンと突きながら耳元で囁いた。ただでさえ低く優しい彼の声が、今は余計に甘みを帯びているせいでクラクラする。
「だって、澪が俺を求めてるってことだろう? 嬉しいよ」
「あ……」
そのまま唇を塞がれ、キスの応酬に力が抜ける。クロッチを脇に寄せて、愛液の源泉へと匠の指先が沈み、とぷんと中を掻き混ぜられた。と、同時に、愛液の雫が身体の外に零れる。
湿地帯のような肉襞を、節くれだった匠の指先に擦られて、ビクビクと下肢を震わせながら、澪は口内に差し込まれた彼の舌を吸った。すると彼は、中に沈めていた指を抜いて、その濡れた指先で敏感な蕾を撫でてくる。赤く膨らんだ蕾は、クリクリと左右に揺らされるだけで、蜜をまといながら甘やかな快感と痺れをもたらした。
「んぅ……ぁあ……たくみ、さん……っ……私……恥ずかしい……」
「恥ずかしがる澪も可愛いよ。もっと乱れた澪を俺に見せて」
生真面目な彼が放つ淫らな言葉が、澪の身体を熱くする。
考え方も行いも、とても綺麗な人だから、どこか彼にはこんな肉欲的なことは似合わないような気がしていた。けれどもこうやって肌を合わせていると、否が応でも彼の中にある「男」を感じてしまう。
優斗とは違う「男の性」。
力ずくではなく、内側から蕩けさせようとするその愛撫は、澪の中に眠る欲情を掻き混ぜて浮かび上がらせる。
再び蜜壺に指が埋められ、くちょくちょ、と耳に纏わりつくような音が奏でられた。
「すごいね……もうこんなに濡れてる。感じやすいの?」
「やだ……そんなこと……ンっ……言わないで、ください……」
懇願するように彼の胸元に顔を埋めると、快感のポイントを探る匠の指が二本に増えた。彼の人差し指と中指がバラバラに動いて、ザラついた肉襞を掻き分けながらさらなる快感をくれる。
澪が無意識に腰を揺らすと、匠は中と蕾を交互に弄りながら、上体を起こして自分のワイシャツのボタンを外した。男らしい喉元に続いて、がっしりとした胸元が覗く。
思いのほか均整の取れた匠の肉体を前にして、どうしていいのかわからない。
目のやり場に困って薄く頬を染めると、彼が小さく笑った。
「俺の身体、気に入ってくれた?」
優斗よりもがっしりとして完成した大人の男が持つ肉体に、胸が高鳴るばかりだ。とても質問には答えられない。指を埋められたところから溢れてくる愛液の量が増したような気さえする。自分自身の「女」の部分が、匠という男を欲しているのだと思うと、少し息が上がった。
軽く抱き寄せられ、背中に回った彼の手がプチッとブラのホックを外した。浮き上がったブラはあっさりと取り払われて、零れた乳房が匠の手で揉みほぐされる。彼の指の間から、自分の白い乳房がむにゅむにゅと形を変えていく淫猥な光景を視界の端に捉えて、澪は控えめな声を漏らした。
「……う……ぁあっ……あぁ……んぅ……」
匠の指先が乳首を掠めるだけで、腰が淫らにくねる。
もっと触ってほしいと、身体が訴えているのだろうか、腹の奥がジクジクと熱く疼いた。優斗に組み敷かれた時には、こんなふうにはならなかった。あの時の自分は、恐怖と困惑に心身ともに支配されていたんだろう。
今は違う。匠に触れられるのは心地いいと思える。
「んっ……匠、さん……」
思わず彼を呼ぶと、うなじから差し込まれた指先が髪を梳く。そして深く口付けられた。
くちゅくちゅと、唾液を混ぜ合わせたキスに興じるうちに、身体の中から指を引き抜かれ、彼の手が乳房を掻き寄せる。
押し出されるように膨らんだ乳首が匠の口の中に含まれ、ちゅぱちゅぱと吸われた。
「ふぁ……」
鼻から抜けるようなため息と同時に、腰が浮き上がる。その躍った腰を押さえるようにして、匠が澪の腰に跨がってきた。
「入れていい?」
何を──かなんて聞かないでもわかる。
(この人なら……匠さんなら……私……)
キスで赤くなった唇を引き結んで、澪はコクンと頷いた。
「……はい……」
やっと出た言葉は掠れていて聞き取りにくいものだったと思う。それでも彼は頬に顔を寄せて優しく口付けてくれた。
身体の上から匠が退いて、ベッドヘッドの引き出しから何かを取りだす。初めて見る四角いパッケージが避妊具であることに気がついて、澪はますます頬を赤くした。
「澪」
裸になった匠が、身体の上に覆い被さってくる。
正面から重なりあった彼の身体が熱い。
触れ合った胸から感じる力強い鼓動は、澪と同じくらい速かった。
「匠さん……」
唇を合わせながら互いの身体を抱きしめると、彼の硬く屹立したものが澪の脚の間を突くようにして触れ、ヌルついた蜜を伸ばすようにして擦れ合った。
くち……くちゃ……と、耳に纏わりつく艶のある音は唇から発せられているのか、それとも絡ませあった下半身から響いているのかわからない。
「ぁう……」
濡れた秘裂をなぞる彼のものは、薄い膜越しでもその熱さと存在感を伝えてくれる。
滑るようにして上下するそれに蕾を擦られると、だんだんと堪らなくなってきてしまう。
澪が彼の腕に縋りながら、彼を受け入れるようにして腰を浮かせると、彼のものが隙間なくピッタリと充てがわれた。
「いくよ」
両脚を抱えながら肉襞を押し開くようにして入ってきた匠に、澪はしがみつきながら固く目を閉じた。慣れない行為に身体が追いつかず、生理的な涙が零れる。
膣口に引き攣るような痛みが走り、それが膣内にまで広がった。
「ん……ンっ……ッう!」
思わず声が漏れる。腰を進めるのを止めた匠が、眉を寄せて心配そうな顔を覗かせた。
「澪……痛い? まさか、初めてじゃ……」
「あ、あの……わたし……わたし……」
初めてじゃない。自分の初めては──
真っ白になった脳裏に、悪夢のような光景がフラッシュバックする。
『姉さん、姉さん……愛してる……』
この身体を初めて押し開いた弟の存在に息が止まる。忘れたいのに忘れられない。
変えられない過去に何も答えられないまま青ざめ、震えが小刻みに襲ってくる。
弟に抱かれたことがあるだなんて知られたら、きっと匠に嫌われてしまう。
──それが、怖い。
しかし澪の心配をよそに、匠はしっかりと抱きしめてくれた。
「ごめん。何か嫌なことを思い出させたかな……」
「……」
言えない。聞かれても打ち明けることなんてできない。墓場まで持っていくと決めた秘密に唇を噛むと、匠の目が気遣わしげに細まった。
「過去なんかどうでもいいんだ。澪はこれから俺のもの。大事なのはそれだけだから。ね……澪……愛してる。愛してるよ……」
──過去なんか……どうでもいい……
その言葉に救われた。この人を好きになってよかったと心の底から思える。
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