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オパール文庫 極甘アンソロジー
シンデレララブ!

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書籍紹介

ハッピーエンドが止まらない!
魅惑の6作品収録!!

ホテル王、御曹司、華道家、人気俳優、
フランス人CEO、IT企業社長……
ゴージャス男子は最高に淫らで魅力的!!
プロポーズされたシンデレラたちの
贅沢な恋が詰まった究極のラブアンソロジー!

 

 (掲載順)

『御曹司に甘くて美味しい求婚、されました♡』山内 詠  
『ホテル王に土地ごと買われた若女将』柚原テイル
『華やかな恋人 和服の王子様に魅せられて』橘 志摩
『人気俳優のアイツに私が捕まるなんてっ!』月神サキ
『美しきフランス人社長の淫らな熱愛』臣 桜
『敏腕社長は愛しい花嫁を逃がさない』蘇我空木

登場人物紹介

豊岡健司(とよおかけんじ)

有名菓子メーカーの御曹司。一見完璧な男性に見えるが、実はある悩みを抱えていて……。

久瀬隼人(くぜはやと)

海外リゾートなどを経営する大会社の社長。やり手な若きホテル王。冷たい印象だが……。

桜原孝弘(おうはらたかひろ)

華道家。フラワーアーティストとして世界をまたにかけ活躍中。優しく包み込むような男性。

刈谷悠斗(かりやゆうと)

実力派人気俳優。一途で、ちょっと強引。幼なじみの都(みやこ)に何度となく結婚を迫る。

ルイ・ベルナール

一流下着ブランドの社長。フランス人。デザイナーを目指す藤子(とうこ)に目をかける。

小笠原洸(おがさわらこう)

IT企業社長。昔は地味な風貌だったが、爽やかなイケメンに。頼りになるが、嫉妬深いところも!?

立ち読み

「よーし、よく煮えてますな……!」
 鍋の蓋を持ち上げると、湯気と共にお出汁の匂いがキッチンいっぱいに広がる。アルマイトの鍋の中には、たっぷりのおでんがくつくつ美味しそうに煮えていた。
 東京でのひとり暮らし。外食先は山ほどあれど、毎食じゃお金も健康も続かない。となれば、自炊が一番。
 お菓子の販売店に勤めているので、基本休日はシフト制。それでも毎週水曜日はいつも休みを貰えていた。だから自然と、水曜日に料理の作り置きをするようになった。
 寒い時期はやっぱり煮込み料理や汁物の登板が増える。おでんはそのまま食べても美味しいし、ルーをぶち込んでカレーにするのもよし、具を刻んで炊き込みご飯にするのもあり、と結構アレンジがきくのだ。
 おでんだけだとちょっと青みが足りないから、小松菜とツナの和え物を添える。あとご飯のお供として塩サバも焼いた。どちらも多めに作ったので、明日のお弁当の支度はだいぶ楽出来る。
「さーて、ご飯にしよ!」
 茶碗を片手に炊飯器を開けたその時、玄関の呼び鈴が鳴った。
「……誰?」
 すでに時刻は夜の八時を回っている。この時間アポ無しで訪ねてくる友達はいないし、何か荷物を頼んだ覚えもない。
 居留守を使おうかな……と一瞬考えた。けれど外の通路に面した台所の換気扇がガンガン回っちゃっているから、いるのはバレバレだ。
「はい……?」
 チェーンをかけたまま渋々玄関から顔を覗かせると、スーツ姿の男性が見えた。こんな時間にセールス?
「あ、浄水器とかそういうのは間に合ってるんで!」
 相手の顔をまともに見ることもなく扉を閉めようとする。セールスに長々とお付き合いしても時間の無駄だ。
「違う! セールスじゃない!」
 けれど扉の間に足を差し込まれ、閉められなくなってしまった!
「じ、じゃあなんですか!?」
 男性の必死さに遅まきながら恐怖が湧いてくる。だけど足差し込まれているし、気づいたらがっちり掴まれていて、扉はぴくりとも動かない。
「これを返しに来たんだ!」
 慌てる私の目の前に差し出されたのは、どこかで見覚えのあるお椀。
「これ……」
 臙脂にピンクと白のウサギ柄が描かれたそれは、少し前に見知らぬ誰かに渡してしまった私のお椀だった。
 ……このお椀を持っているということは、目の前にいる男性はあの時の!
「先日は世話になった。お礼が遅くなって申し訳ない」
 私が理解したことがわかったのだろう。男性がすかさず頭を下げる。
「えっ、あっ、いっ、いえいえっ! 私ってば大したことしていませんしっ! やめてくださいっ!」
 慌てて止めると、男性はほっとした様子で頭を上げてくれた。
「本当にありがとう」
「い、いえ……」
 顔を上げた男性と、ばちっと目が合って初めてその容姿をちゃんと確認していなかったことに気づく。こ、こんな格好いい人だったっけ? あの夜は男の人の涙に意識が向いていたからあまり造作に目がいっていなかった。
「名乗るのが遅れたね。僕は豊岡という」
 流れるような動作で差し出された名刺を受け取ると、なんと百貨店などのテナントでよく見かける有名菓子メーカーの社名が刻まれている。ロゴマークは何度も目にしたことがある見慣れたものだ。
「えっ、ええっ!?」
 一応菓子製造という同じ業界の人だけど、私の勤め先とじゃ雲泥の差!
「とっ、取締役!?」
 そして有名過ぎる社名の下にはなんと「取締役 豊岡健司」の文字が!
 あまりのことに名刺と男性を交互に何度も見てしまう。こ、こんな有名な会社の取締役って……この人相当偉いのでは……!?
 いやまず気にしなくちゃいけないのはそこじゃないっ!
「ていうか、どうして私の家がわかったんですか……!?」
 するとなぜか男性は苦笑しつつ教えてくれた。
「どうしても何も、このアパートに住んでいると教えてくれたのは君の方なのだが」
「あっ!」
 思い返してみれば、そんなことを口走ったような気もする。
 自分が怪しい者ではない、と説明したかっただけなんだけど、ちょっと女のひとり暮らしの自覚足りなさ過ぎじゃない、私!?
「で、でも、部屋までは教えてませんけど……」
「君が走り去ったあと、追いかけたんだよ。そうしたら、この部屋の電気が点くのが見えてね」
「ああ……なるほど」
 ならば私の住居を推測するのは難しくないだろう。
「大したものではないが、よかったら」
 ようやく納得した私に、男性はすっと紙袋を差し出してきた。
「あっ、これキャラメルサンドですかっ!?」
 現金だけど、品物を確認するなりドアストッパーを外して受け取ってしまう。
 渡されたのは男性の勤め先のメーカーから昨年発売された焼き菓子だった。チョコレートに包まれたキャラメルをサクサクのクッキーで挟んだもので、食べるとキャラメルがまるで溶け出すように溢れてきて本当に美味しい。
 ただ、未だに大人気で限られた店舗でしか扱っていないため、入手するには平日でも一時間以上並ばなくてはならない品だ。
「ご存じだったか」
「はいっ! これ本当に大好きで! でも機会がなくてなかなか買えなかったんです。ありがとうございます!」
「喜んでもらえてよかった」
 私の喜んだ様子を見て、男性はほっとしたように頬を緩めた。
「それで……大変不躾なのだが、ひとつ頼みがあって……」
「はい、なんでしょう?」
 なぜか深刻そうに声を潜めた男性に、大好きなお菓子を前に上機嫌になってしまっていた私は、にこやかに応えた。
「君の味噌汁に惚れてしまった」
「はぃ?」

(『御曹司に甘くて美味しい求婚、されました♡』山内 詠 より)

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