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契約結婚ですが、めちゃくちゃ愛されています

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書籍紹介

結婚ってこんなにしあわせなの?

幼馴染みの孝輔と再会したら、期間限定で結婚しようと驚きのプロポーズ! 親からのお見合い話にうんざりしていた綾乃は了承。恥じらいがちな新婚生活が始まった。優しい抱擁とキス、甘美な愛撫。徐々に過激さが増す“ふれあい”「もう我慢できないよ」ついに求められて、激しく愛される日々に! 幸せすぎていつまでも一緒にいたいと思うようになり、彼からも……!

ジャンル:
現代
キャラ属性:
クール
シチュエーション:
幼馴染・初恋の人 | 甘々・溺愛 | 新婚
登場人物紹介

安達孝輔(あだちこうすけ)

優しくて包容力のある綾乃の幼馴染み。上司や取引先の娘とお見合いさせられることが多く、綾乃に契約結婚を持ちかけてくる。

藤巻綾乃(ふじまきあやの)

薬剤師の仕事人間。母や親族が持ってくるお見合い話に嫌けがさし、仲の良かった孝輔と契約結婚することになる。

立ち読み

「……ふう、さっぱりした」
 シャワーを終えた綾乃は、バスタオルで髪の毛を拭きながら脱衣所から出るとバタンとドアを閉めた。そして自室に戻ろうとして、ふと足を止める。
「そうだ、この前買ってきたビールがあるんだった。一本だけ飲もうかな」
 ぽんとひとつ手を叩き、綾乃はくるりと踵を返してリビングへと向かう。リビングからは灯りが漏れていて、まだ孝輔がそこにいるだろうことが窺われた。
「孝ちゃん、まだリビングにいたんだ。テレビでも見てるのかな?」
 綾乃はそう口にしながら、リビングのドアに駆け寄った。そして、ドアノブに手を伸ばしかけたところで、その動きを止める。
「うーん……この恰好じゃ、また怒られちゃう?」
 と、自分の恰好を確認する。
 現在の綾乃の恰好はTシャツにハーフパンツ。正直、布で隠れている方が面積が少ないくらいだった。
 この家ではじめて二人でお酒を飲んだ日に薄着で怒られてからも、何度か薄着でふらふらしているのを見つかって孝輔に叱られてきた。だから、さすがにこんな恰好で孝輔のいるリビングに顔を出したらまた小言を言われるに違いない。けれど。
 ──でもただビールを取りに行くだけなのに、いちいち着替えるなんて面倒くさいし……それに、私は普段からこんな恰好だしなあ。プライベートは尊重するってことになってるんだから、構わないよね。
 別に自室に戻って上着の一枚でも羽織ってくるのは、それほど手間ではなかった。それはわかっていたが、ただビールを一本取り出すだけならば問題ない気がした。……というか、面倒だった。それに、小言のひとつやふたつ言われたところで、孝輔が本気で怒るとも思えなかった。
「……まあ、いいか」
 そう口の中で小さく呟いて、綾乃は伸ばしかけていた手を今度こそドアノブにかける。ガチャリとドアの開く音と共にリビングに入ると、ノートパソコンを操作していた孝輔とばっちり目が合った。
「あ、ごめんね孝ちゃん。ちょっと飲み物を取りに来ただけだから、どうぞ続けてて」
 ──仕事でもしていたのかな?
 そう思いながらも、視線を合わせてしまったらまた小言を言われそうで、綾乃はそそくさと彼の座っているソファのそばをすり抜けてキッチンへと向かう。そして冷蔵庫を探って、お目当てのビールを手にした。そこで、「綾乃」と背中に低い声がぶつかる。
「なに?」
 何事もなかったかのような声でそう言うと、綾乃は後ろ手で冷蔵庫のドアを閉めて孝輔を振り返った。てっきりソファに座ったままだと思っていた孝輔がすぐ背後にいて、綾乃は驚いて「うわっ」と素っ頓狂な声を上げてしまった。
「ちょ、孝ちゃん。音もなく背後に立たないでよ、びっくりするじゃないの!」
 驚いて大きな声を上げる綾乃に、孝輔はむっと眉間にしわを寄せている。
「別に驚かそうとした覚えはない」
 それでなくてもどこか怒っている表情の孝輔の顔は、更に険しくなった。
「綾乃、お前何度言ったらわかるんだ? そんな薄着でふらふらするなと言ってるだろう? 一応、俺は男でお前は女なんだからな。わかってるのか?」
 はあと、深いため息をつきながら、孝輔は深くしわを刻んだ眉間を揉んだ。
「リビングに灯りが点いていたんだ。俺がここにいることくらいわかってたろう?」
「そ、それはわかってたけど……」
 口ごもる綾乃を、孝輔は厳しい視線で見下ろしてくる。
「だったら上着の一枚くらい羽織ってこい。たいした手間じゃないだろう?」
「そうだけど……」
「わかってるなら、ちゃんとしてくれ」
 どこか苛立ちを含んだ冷ややかな声に、綾乃は唇を噛んだ。
 確かに薄着かもしれないが、別に裸でふらついてたわけではない。そこまで言われることなのだろうかと。怒りとも悲しみとも付かない感情が、もやもやと綾乃の胸を覆っていく。なんだか悔しくなってきて、綾乃の口調は自然とつっけんどんになってしまう。
「な、なによ。別にいいじゃない。一人の時はいつもこういう恰好だったんだから」
「今はもう一人だけじゃないだろう?」
「でも、プライベートにはお互い口出ししないって」
「最低限の気遣いがあってこそのプライベートじゃないか?」
 冷静に正論で返され、綾乃は益々ムキになってしまう。
「気遣いって……昔は一緒にお風呂に入ってたじゃない。今更、そんな気遣いが必要? 大体孝ちゃん、私のこと女だなんて思ってないでしょ?」
 そう、大昔だが、一緒にお風呂に入ったこともある。真夏の暑い時には、二人ともパンツ一枚で遊んだことだってある。……二十年以上前だけど。
「まあ、私だって孝ちゃんのこと、男の人だなんて意識したことないけどね」
 ──ああ、これはさすがに言い過ぎだわ。
 言ってしまってから、綾乃はひどく後悔していた。けれど、残念ながらそれを素直に謝罪できるほど素直な性格も持ち合わせていない。言い過ぎだと、悪いと思いながらも、腕を組んでぷいっと顔をそむけるという、なんとも幼稚な対応しかできない自分が、綾乃は心底嫌になる。
 孝輔から視線を外し、明後日の方を向いていた綾乃の視界がふと翳った。
「……は、そんなことない」
「……え?」
 間近からぼそっと呟く孝輔の声が聞こえたかと思った次の瞬間、彼の長い腕が両側から伸び、冷蔵庫を背にしていた綾乃の体をその腕の間に閉じ込めた。
 ──これはドラマなんかでよく見る壁ドンって奴?
 そんなふうにどこか呑気に考えていた綾乃は、孝輔を見上げた瞬間びくりと凍り付いた。見上げた先で交わった孝輔の視線が、それまで見たことがないくらいに鋭くて……
「こ、孝ちゃん?」
 あまりにもびっくりして、みっともなく声がひっくり返ってしまった。視線だけでなく、その表情も見たことがないくらいに刺々しい。
 ──あれ? 私、もしかして孝ちゃんを怒らせちゃった?
 そう気が付いた途端、全身から冷や汗が噴き出す気がした。長い付き合いの中で、孝輔が綾乃に対して本気で怒ったことなど一度もなかった。だから、どんなに可愛げがなくて幼稚な態度でも許される、と綾乃は心のどこかで思っていたのかもしれない。
 けれどそんな思い込みも、今この瞬間に音を立てて弾け飛んだ。
「わ、わかったわ。ごめんなさい。もう薄着でふらふらしないから」
 これ以上孝輔から見たこともないような鋭い視線を注がれることに耐えられず、綾乃は早口でそう言う。そして身を屈めて自分を囲い込む孝輔から逃げ出そうとした。
 けれどすっと孝輔の腕が動き、綾乃の逃げ道を奪った。
 なら反対側から……と身を捩るが、またもや孝輔の腕が逃げ道を塞いでしまう。
「孝ちゃん、ごめんなさいったら。もうわかったから許してよ」
 右にも左にも逃げ場がなくて、綾乃は身を縮めてしゅんと俯く。けれど孝輔の指が綾乃の顎にかかり、ぐいっと上を向かされてしまう。身を屈めて綾乃と視線を合わせてきた孝輔の顔には、どこか意地悪な笑みが浮かんでいた。
 こんな表情も、勿論初めて見るものだ。
「そう、綾乃は俺を男だと意識したことがないのか。でも俺は、お前を女だって思ってるよ」
「……え? あ、あの……」
 ──孝ちゃんのこんな顔、初めて。私きっと、心底怒らせてしまったんだわ。
 たかがこんなこと、そこまで怒ることだろうか。
 正直、そんなもやっとした気持ちが、胸の奥にこびりついてはいた。それでも、これ以上孝輔を怒らせたくはない。怒った孝輔の対処法など、わからないのだから。
「ご、ごめんなさい。あれは言葉のあやよ。本気でそんなこと思ってないわ。孝ちゃんは私がこの世界で一番信用している男の人よ」
 言ってから照れくささが綾乃を襲ってきて、かあっと頬が熱くなってくる。今言ったことに嘘は一欠片もない。だからこそ、余計に照れくさかった。でも、これだけ本気で言ったのだから、きっと孝輔もわかってくれるはず──そう綾乃は思っていた。けれど。
「意味が違う」
 孝輔の言葉の意味がわからず、綾乃は身を縮めたまま上目遣いに孝輔を窺い見た。そして、彼の表情にドキッと心臓が跳ね上がる。
 唇の端を持ち上げてくすっと笑った孝輔の表情は、さっきよりも更に意地悪で、そして妙に妖しげな色気を纏っているように見えた。いつもの穏やかな表情とはまるで別人の、肉食獣を思わせる鋭い視線……
「違うって、どういう……」
「俺の言ってる意味と、綾乃の言っている意味は全然違うんだよ。わかってないんだろうな」
「……え?」
 孝輔の言う通り、投げかけられている言葉の意味を理解できない綾乃は、混乱したまま彼を見上げることしかできない。
 そんな綾乃の視線に、孝輔は苛ついたように顔を歪める。けれどすぐにそんな表情は消え失せ、にっこりと微笑んで見せた。一見いつも通りのその笑顔はどこか胡散臭く、綾乃は更に身を縮める。
「……そうだな、この機会にちゃんとわかっておいた方がいい。お前が女で、俺が男──だってこと」
「それってどういう……」
「こういうことだよ」
「……っ!」
 それでなくても近かった孝輔の顔が更に近づいたかと思うと、そのまま彼の唇で綾乃の唇は塞がれてしまった。ぴたりと重なった唇に、綾乃の思考回路は完全停止をし、ただ何度も瞬きを繰り返すことしかできない。
 抵抗さえも忘れてただ呆然とされるがままになっていると、やがて孝輔の唇が離れた。
「目も閉じないとは、色気の欠片もない。……まあ、それが綾乃らしいと言ったら綾乃らしい」
 コツンと額と額をぶつけて微笑む孝輔に、綾乃はハッと我に返る。
 ──今のは、今のは……!
「ちょ……っ、孝ちゃん、どういうつもり? 今のって……ん、んぁ……っ」
 ファーストキスだったんだけど!! 一応、許可くらい取ってよっ!
 そんな文句を言おうと綾乃は口を開きかけた。本当はもっと言うべきことがある気がしたが、混乱した頭ではこれが限界だったのだ。けれどその文句は結局言葉になることはなかった。
 再び孝輔の唇が、綾乃の唇を塞いでしまったせいで。
 しかも今度のキスは、先ほどの唇が触れ合うだけのものとは全く別物で。言葉を発しようと薄く開いていた唇の隙間に、孝輔の舌先が忍び込んでくる。
 そのまま孝輔の舌先は、綾乃の口内をくまなく舐っていく。歯列をなぞり、頬の内側の柔らかいところを舐め上げ、上顎までも滑り……そして、逃げ惑う綾乃の舌先に、何度も何度もその舌先を絡ませる。
 ──これって……ディープキスっていうんじゃなかったっけ……?
 ぼんやりとしてきた頭の片隅で、綾乃はそんなことを考えていた。初めてな上に深すぎるキスに、呼吸もままならず酸欠に陥りかけていたせいだ。
 けれどそれだけではない。孝輔の舌が綾乃の口内を撫でる度、どんどん力が抜け落ちていく気がした。ぞくりとした感触が足下から這い上がってきて、綾乃の力を奪っていく……そんな感じだ。
 それでも必死に下肢に力を込めていたが、とうとうそんな力さえも途絶え、膝からがくりと力が抜け落ちてしまう。重力に従って崩れ落ちた綾乃の体は、床に倒れ込むことなく、孝輔の腕に抱き留められた。
「おっと……大丈夫か? もしかして、初めてだったとか?」
「……だったら、なんだって言うのよ……っ」
 悔しいことに力が入らず、綾乃は孝輔にもたれかかったまま、それでも口調だけは強がってそう答えた。
「いや、そうか……じゃあ、どうせだったら綾乃がちゃんと俺が男でお前が女だって理解できるように、全部の初めてをもらっておこうか」
「そ、それって……」
「まさか、さすがに意味がわからないとか、言わないよな? 子供じゃないんだし」
 にやりと意地悪く微笑む孝輔の顔を、綾乃は大きく目を見開いて見つめた。勿論、孝輔の言っている意味がわからないはずがない。
 ごくり、と自分が息を呑んだ音が、妙に大きくはっきりと聞こえた。

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